初恋。(4/7) その後、いろいろと思いついたものを言ってみるが全て外れた。 「…じゃあ好きな人が出来たとかですか?」 「まぁ、当たりと言えば当たりだな。」 漸く、当たったらしい。 ん?先生の好きな人って誰だろ? 「苗字… いや名前、俺はお前のことが…」 「名前ーーーーーー!!」 「「!?」」 「か、神楽ちゃん!?」 「銀ちゃん、もう授業終わったヨ。 で、今名前になんて言おうとしたアルか?」 「あー、お前には関係な…」 「先生、私にも関係ないですか?」 「あ、ああ…志村姉。 お前にも関係ない… てか、ちょっと廊下でてくれる? ここ狭いから、ね?」 「その狭い中で、名前ちゃんと何してたのかしら?」 「いや、何もしてないよ? そんなことしたら、俺犯罪者になっちゃうからね!?」 「で、結局先生は何を言いたかったんですか?」 「え?このタイミングで聞くの!?」 「じゃあどのタイミングで聞けばいいんですか?」 「はぁ、もういいや。 おい近藤、そこにいるんだろ? 志村姉と神楽をとりあえずここから連れ出してくれ。」 「先生!それでは俺には何のメリットもありません!!」 「じゃあ、ほら! 後でおもしれーもんやるから。」 「……わかりました。 さぁお妙さん教室に戻りましょう!!」 「ゴリラ、私のジャマしないでくれるかしら?」 「そうネ!姉御のジャマするなアル!」 そして、入口付近でお妙、神楽、近藤の三人が揉め始めた。 back |