初恋。(3/7) 次の時間、先生に連れられて準備室にやってきた。 「苗字、なんで呼び出されたかわかるか?」 「あ、これ呼び出しだったんですか。」 「まぁな。」 「…なんで呼ばれたかなんて私が知るわけないじゃないですか。」 「そうか… 先生は非常に残念だ… お前が入学してからずーっとテレパシー送ってたのに…」 「いや、テレパシーなんて存在しませんからね?」 「問題はそこじゃない!」 「え?」 「テレパシーがダメなら、直接言うことにしたから。」 「直接?」 「ああ、直接だ。」 私は何か考えてみるが… 「あ、この前のテストの点が悪かったとか?」 「いや、なんで入学した時からそんなこと知ってんだよ!? 知ってたら俺、予言者になれるよ!?」 「あ、そっか…」 先生は何を言いたいのか、全くわからなかった。 back |