遠距離恋愛(4/6)



「追いついた」

「え…か、神威?」

「久しぶり、元気だった?
他の男とイチャイチャしてなかった?」

「………神威のバカ。
なんで、なんで連絡も何もないの?
ずっと、ずっと待ってたのにッ」

「だって、今日は驚かせたかったから」

「…今日は?
今日だけじゃない、昨日もその前もそのずっと前から連絡取れなかった…」

「…だって、阿伏兎が仕事押し付けてきて、連絡する時間もなかったんだ。
本当は、俺だってずっと一緒にいたいよ?
名前とあんなことやこんなこともしたい。
けど、俺は幕府とは敵同士だから…
名前と会うのだってホントはすごく危険なんだ。
もし、俺と名前が会ってるのを奴らが知ったら、名前も幕府に追われる」

「…神威は優しいんだね。
でも、私はそれでもいい。
私も神威とずっと一緒にいたいから」

「……ダメだよ。」

「え…」

「名前はよくても、俺が許さない。
だって、巻きこみたくないし。」

「…そっか。
でも、連絡ぐらいしてよ。
一週間に一回でもいい…
一か月に一回でも…
ずっと無いと、寂しいよ。」

「わかった、なるべくするようにする。」

「うん。」

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