peach(8/10)



「さて、最後だな。
まだ食えるか?」

「もちろん!
だって甘いものは別腹だもん」

「よし、じゃあ最後ピーチパフェいくか!」

「うん!」


俺と名前は、ピーチパフェにスプーンをのばした。
そして、同時に口に運んだ。


「甘酸っぱくておいしい!」

「甘酸っぱいね…」

「どうしたの?」

「いや…名前みてぇだなって思ってな」

「え…なんで?」

「なんでって…それは、いつもは甘いけど、たまに酸っぱいときがあるから…」

「そっか。
でも、それは銀ちゃんも同じだよ」

「そうか?」

「うん」


そんな会話をしながらも…
パフェを食う手は止めなかった。

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