可愛いアイツのおねだり。(3/4)
「銀ちゃん…やっぱりケーキもうちょっと食べたい。」

「この流れでケーキ?」

「だって、食べたくなっちゃったんだもん…」


俺は若干驚いたが、それよりも無自覚で上目遣いなのが天然だと内心ふわふわしてた。


「じゃあ、はい。」


俺がフォークを渡すと、零は…

「あーんってして?」

「え…?」


まさか零がそんなこと言うと思ってなかった半面、少し嬉しいような気もした。


「じゃ、あーん」

「…ん」

「おいしい?」

「うん!」


また、ケーキを口に含んだ零は、パッと目を輝かせた。


やっぱり、可愛いなぁ…
で、無意識の上目遣いがもっと可愛い…
って、あれ?俺なんか変なこと言ってる?


でも、実際アイツのお願いだけはダメって言えないんだよな。
惚れた弱み?(笑)


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