どれだけ奇っ怪だろうと、『新商品』というレッテルを貼られた物に手を出さずにはいられない、興味と衝動で動くアホ共を、人々はこう呼ぶ
新しい物好きと



「…ま、ま…」

あぁ、ママが見える。
ここはどこだろう?綺麗な景色と、中央を横たわる綺麗な川が見える。微笑むママは向こう岸から手を振って…

「逝くなバカエデー!」

ばしん!と打撃音が響いた。
じんと痛くなった頬は現実的で、目の前にはアオイが居て、ぼくはあれが幻だと気付いた。そして少し前を思い出して、慌てて起き上がる。

「はっ!ぼくは正気に戻った!」
「いやそういうの求めてねぇから」
「そっか」

じゃあ、どうしようか
あまりのまずさに吐き出してしまった分は捨ててしまうとして、それでも問題はあと3つも残ってるわけで

「アオイ」
「お前のその反応を見た後で俺に食えと」
「感想は人それぞれ、だよ」

買ってきたのアオイだし。と言うと、ぐっと詰まってからしぶしぶそれに手を出す。
覚悟を決めたらしいアオイはキリッとした表情で、あっさり死亡フラグを立てていった

「これ食い終わったら、ぜってぇちゅーしてやる」
「はいはい」
「いくぜ…」

恐る恐る(仕方ない。鉄の胃袋と謳われたぼくが無理だった代物なんだ…味覚だからあんまり関係ないか)包装を剥がし、何故か柔らかいガムを持ち上げて…

「…っ!」

いったー!!
一噛み、二噛み…あ

「ぐっ!!」

ぼくと同じで、口が受け入れない味を感じ取ったみたいだ。さっとティッシュを渡すと、アオイはそれを吐き出して、その勢いのまま

「肉味なんて二度と買わねー!!」

高らかに叫んだ。
…ぼくもそう思う





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アホなもみじが書きたい+P4A早く見たい=これ
肉味のガムとか嫌な予感しかしない
しかもお互い口がその味だからちゅーなんてできません。いつも通り!




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