「愛と性欲くらい、切り離しなよ」

そう俺を睥睨して、夢は去っていく。酷いな、まるでセフレのような扱いだと抗議したくても、事実そうなのだから仕方ない
切り離せなかったから今が在るのを、レッドは知っているようで知らないんだ。寝室のドアが閉まるのを確認して一人笑った。

手を出すつもりはなかった。だって一番始めに想いを寄せて、結局何も言えず、ついでに想いも消えずにただ傍を歩く友人のフリをしてきたから。それでいいと思っていたから

なのに気がついたときには俺も、いつの間に組み敷いたのか分からない細い身体も、一糸纏ってはいなかった。
いつも白い肌は桜色に染まり、首や鎖骨に鬱血が、足の付け根には白濁が散っていて…
俺は両手で顔を覆った。現実を理解したくなかったからだ。
友達が俺に犯された。俺が罪を犯した。
そしてそれが、重い重い今を呼んだ

「あれ、またしてよ」

気持ち良かったから。なんて純粋な声で下された罰
レッドは恋も快楽の意味も知らない少女だった。知っていたから何も告げられなかった。
秘めていれば、その純粋を汚さなければと思っていたのに、俺は汚したんじゃなく歪めたんだ。
そうして始まった関係は、時折レッドが俺の下に訪れる度に成された。ときには遭難した男女のようにあの雪山で求められ、応えたこともあった。

そうなってから、もう何年経っただろう
レッドはもう少女ではない。あの日、谷間すらできなかった乳房はさらしを巻いても主張する程になって、グリーンのおかげだねと妖艶に笑う彼女は立派に女だ
それでも関係は続いている
性欲処理に都合のいい友人。それがレッドの俺への認識

「酷い罰だよな」

もう長い間、俺の想いは彼女に否定され続けているのに
それでも一度犯した罪は消えないんだ







 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヤッてる最中に一度でも「愛してる」と言えば、一番最初の台詞を頂きます(^ω^)
わぁ暗い。前に書いたグリ←レ♀の妊娠話に繋げるつもりで書いたのに




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