あまりに美しい、まるで月のような彼女に恋をした。

誰もが見惚れるような存在そのものの美しさと、決して手が届くことなど無いだろうと確信できる孤高さ

常識のように思っていた。月は誰か一人の存在にはならないと
輝くのは誰のためでもあり、誰のためでもないのだと

何故、考えなかったのだろう。いや、無意識に気付いていて考えなかったのかもしれない。月はどうやって輝いているのかと
きっと、考えたくなかったのだ。彼女に太陽が存在することを、その光で輝いていることを

知りたくなかった。
なのに、俺は見てしまった。
太陽に照らされて、綺麗に微笑むその姿を
今まで見てきたどの姿より美しいという事実に気付いてしまった俺は、月に背を向けて走り出した。


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グリレ♀←ゴー
レッドさんを美化したい年頃
即興だからいつもより酷い




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