再会した幼なじみは、随分と変わっていた。
背が伸びていて、小さな少年からは脱したらしい。笑顔にはきっちり自信が見えるのに、3年前とは印象が違って見える。言動が幾分柔らかになって、人格面の成長も著しい。
…3年、たった一瞬でこうなるのか
驚嘆でいっぱいになった。あの日並んだ目線が、今や見上げたせいで雪が目に入りそうなほどで、目に入ったら泣いてしまうじゃないかと文句を言いたい。
でもそれ以上に

(聞きたい)

そう思った。聞きたい、聞いてしまいたい。ちっちゃいままじゃんなんてからかう緊張感のないお前に、嫌な質問と選択肢を突き付けたい。

「…ねぇ」

永い傷になるかもしれないのに、心は止まりそうになかった。
どうした?なんて優しい顔で、声で僕に問うお前が、もう見られなくても…

「もし、僕が―」

お前の心を試したいと、馬鹿みたいなことを思う化け物を

「人じゃ、なくても」

お前は

「…友達でいてくれる?」

―どう、想うんだろう



―――
あの台詞をなんとなく改造してみた
「もし僕が悪魔でも、友達でいてくれますか」
「もし僕が悪魔でも、好きだと言ってくれますか」
だったかな?二つめの記憶が曖昧
次グリーン視点予定




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