ナリ茶後日談2
2013.06.20.Thursday
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―ピンポーン。
夕飯作りの手を止め、インターフォンで話す竜彦。
竜「…はい」
鬼「おー、竜彦!俺だ俺!」
竜「俺俺詐欺なら間に合ってます」
鬼「おい待て待て待てーっ!(汗)俺だ、壱鬼だ!玄関開けろっての!」
竜彦、嫌々ながらも玄関を開ける。
竜「で?一体何の用だ?」
鬼「いやぁ、それが昨日茶会に行ったんだけどな…色々あってよ!これは是非竜彦にも言わなきゃなと思ってな!」
竜(そしてついでに夕飯もたかりに来たと…)
鬼「えーと、まずは文と十六夜の野郎がちっさくなってたな!文は女子だからいいとして、十六夜の野郎が更にちっさくなってたのは笑えたぜー(笑)」
竜「…お前のことだ、どうせいじめたんだろう」
鬼「違ぇよ、ちょっと遊んでやっただけだ!で、三条院先輩はバックに強力なスポンサー(某黒ネズミ)がいるから気をつけろ!あと、俐って奴クラスにいるだろ?あいつは絶対S属性だ!それにも気をつけろ!」
竜(俐は馬鹿な奴に対して厳しいだけなんだが…)
鬼「それから馬場って奴!あいつライブやってるみてーなんだよな…今度ちょっくら見に行ってみようぜ!あーそれと、聡とパンイチ祭り開催したかったんだが…日暮って奴がお堅い奴でよ、常に目を光らしてやがって出来なかったんだよなー」
竜「待て、女子がいる中でそんな事しようとしてたのかお前ら」
鬼「おう!ちなみに野乃果から『風邪引くのがオチ』って言われちまったゼ☆(てへぺろ)」
竜「おい止めろ」
鬼「えーとそれから…ららいと桜花先生もいたけど、あんまし話せなかったなー…あ、そうだ!今度瞬の部屋で天信誘って宅飲みすんだよ!竜彦もどうだ?」
竜「いや、俺は…」
鬼「えーとそれからそれから…」
竜「落ち着け壱鬼、とりあえず一番言いたい事は何だ?」
鬼「………」
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壱鬼、電話越しだけど頼子さんと話せて嬉しかった模様
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―昼休み、食堂にて。
金「お、武ー!!お前も今日は食堂で飯か!」
武「おー。ちゅうかお前、声でかいねん煩いわ……てか購買部の焼きそばパン、またあの妖人科の赤い鬼が買占めて行きよった…!(ギリギリ)」
金「あぁ、あの壱鬼って奴だろ?けど、国原が根はいい奴だって言ってたぞ?」
武「誰やねんそいつ?…そういやその頬、どないした?」
金「ん?あー、これは…その、ある女子から引っ叩かれた(笑)」
武「お前の事や、どーせ何か失礼な事でも言ったんやろ…全く、女子の扱い下手くそやなー」
金「ははは、まあ今に始まった事じゃないさ(苦笑)」
二人、昼食を載せたトレイを持って席に移動。
威綱を発見、彼の前の席に座る。
武「おう威綱ー、またなめこ汁かい(笑)」
威「今日はメニューになめこ汁が無かった…(ショボン)」
武「へーへーそりゃ残念やったなー(棒読み)」
金「あ、そうだ威綱!雅って子、知ってるか?」
威「雅?…その名に心当たりはないな」
金「うーん、そうか…まあ、とりあえずその子がお前と友達になりたがってたぞ!」
威「…そう、か。変わった奴もいるものだな…」
武「…なあ金次。今威綱の奴、ちょっと笑わへんかったか?(ヒソヒソ)」
金「威綱だって人の子だぞ?笑ったり喜んだりもするさ(笑)ところで今度、文化祭があるだろ?それで良い案が出たんだ!」
威「…?(チラ見)」
武「へー、何なん?」
金「なめこ汁屋と一緒に、おにぎり屋もやろうと思うんだ!セットで買うとお得とか、色々特典もつけてどうだ?」
威「ああ、悪くはないな」
武「それやったら俺のお好み焼き案も…(ぶつぶつ)」
金「だろ?それで中身はちょっと趣向を変えて、ナマコでいってみようと思う!」
威&武「「!?!?」」
金「へー、武なら良く見るけど威綱もそんな表情するんだな!(笑)」
武「待て待て待て!お前ナマコって何考えとんねん!」
金「ん?これ、聡から貰ったアイディアなんだが…」
武「だからって何でナマコ!?その聡って奴ちょっと連れて来い、ゲテモノにも程があるわと説教したる!」
金「ああ、だから名前で引かれないよう伏字で『中身は○○○です』って…」
武「それじゃ伏字の意味ないやろが!!ちゅーかただのロシアンルーレットやないか!!」
威「…いくらなめこと響きが似てるからって…(睨)」
金「…駄目か?」
威&武「「却下」」
威「…それはさておき、金次。その頬はどうした?」
武(俺と同じこと訊いとる…)
金「ああ、これか?別に大したことはないんだが…妖人の子に引っ叩かれた時妖気込もってたのか、まだちょっとひりひりするんだよなー」
武「はぁ!?お前さっきそんな事言ってなかったやろ!一体どこの妖人と喧嘩したん!?」
金「ち、違う違う!喧嘩じゃなくて、ただその子と仲良くなろうと思ったんだがな…でもその子陰陽師嫌いみたいで、すっかり嫌われちまった(苦笑い)」
武「当たり前やろ、陰陽師と仲良くする妖人なんかそうそうおらへんわ」
威「………」
金「だよなー(しゅん)…けど俺、きっと仲良くなってみせるぞ!(キリッ)」
武「はぁ?お前完っ璧嫌われとんのに、まだちょっかい出す気か!その内本性現して喰われんで!」
金「でも本当は良い子だと思うんだよ、他の人や女の子達とは普通に楽しそうにしてたし。…ただ、陰陽師に対して何か深い怨恨があるみたいだけどな」
武「はー…(呆れ目)お前、本っ当アホやな。何でそんな妖怪共と仲良くなろうとすんのか、さっぱり分からへんわ」
威「…歩み寄り、か」
金「ああ、いつまで経っても妖人科と陰陽科に隔たりがあるのも困りものだしな。…昔からある考えに捉われず、少しずつでも良いから関係を変えて行きたいんだ」
武「…ま、好きにしたらいいんちゃうか?俺には関係あらへんしな」
金「ああ!仲良くなったら二人にも紹介してやるよ!」
威「…ああ、楽しみにするとしよう(少しだけ笑う)」
武「俺はそんなん要らんからな!誰が、誰が妖人なんかと…(ぶつぶつ)」
金(やれやれ、武は相変わらず頑固だなー…(困))
困り笑いが多い奴。あ、ちなみに手に持ってるのは箸です…(;´∀`)
突然はっとした様子で、金次が声を荒げる。
金「あ、漬物ーッ!!」
武&威「「…漬物?」」
金「あぁ、国原からおすそ分けして貰うって話すっかり忘れてた!まずい、このままだと授業遅れちまう!……ッ、ごちそうさまでしたっ!!」
昼食のご飯をかき込んだ後、慌しく去る金次。
武「はー…何か忙しい奴やっちゃなー…(もぐもぐ)」
威「…ご馳走様でした」
武「え、お前もう食い終わったんか!?」
威「…そろそろ教室に戻って準備しないと、間に合わないぞ。次は実習で森に集合だしな」
武「何ぃ!?って、もうこんな時間かい!!」
威「文句垂れてる暇があったらさっさと喰え、阿呆が」
武「うっさいわボケェ!!」
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金次、案の定動かしやすいキャラでした。しかしにぶちん←
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