先輩と後輩と

2013.06.18.Tuesday


* * * * * *



壱鬼達が、廊下の窓から絵を描いている所の笈君を発見したようです。



鬼「お、笈!そんな所で何してんだ?」

笈「あ、こんにちは。…えっと…」

鬼「はは、何だよもう忘れちまったか!俺は壱鬼、それでこっちが狐乃衛と竜彦だ!」

笈「すみません、皆さん…」

鬼「いーっていーって、気にすんな!」

竜「?笈と言ったか…人の顔を覚えるのが苦手なのか?」

鬼「違ぇよ竜彦、笈は時間が経つと記憶が消えてくらしくてよ、それで   がはっ!?」

狐「おー、唐笠の見事なサマーソルトキックが決まったねぇ」

鬼「いきなり何しやがるこの傘野郎!」

唐「………」



壱鬼と唐笠さんが戦闘開始したようです(´・ω・)



笈「こらこら、唐笠さん止めなさい」

狐「いや、今のは壱鬼がデリカシー無さすぎた」

竜「俺も悪い事を聞いたな…すまない、笈」

笈「あ、いいえ、気にしないで下さい」

狐「ま、壱鬼の言うことなんか気にしなくていいよ、笈君」

笈「ありがとうございます、狐乃衛先輩」

狐「つーかあいつの場合、授業終わって三歩歩いた時点で直前の授業内容全部忘れるから、それよか全然マシだってw」

鬼「おい…てめぇわざと聞こえるように言ってるだろ…?」

笈「あははー…」



笈君、苦笑いをするの図。

狐乃衛をもっと腹立つ顔にしたかったです…(ぇ)





そして壱鬼が何か閃いたようです。



鬼「そうだ!笈、絵描くよかもっと手軽なのがあるぜ!」

笈「え…?」

鬼「よっしゃ、時間が無くなるからさっさと行くぞ!」

笈「え、ちょ、壱鬼先輩ー!?」



狐「あいつ思い立ったら即行動だな…少しは色々と考えないのかねー」

竜「まあ、それが壱鬼らしくて良いんじゃないのか?」

狐「まーな。じゃ、俺達も置いてかれないうちに行くか」

竜「ああ…けど、何か嫌な予感が…」



〜移動中〜



笈「それで…此処は…?」

鬼「ゲーセンのプリクラコーナーだ、さて…どれが一番撮影スペース広そうかな…」



狐「いやー、女の子達からの視線びしばし受けるねぇ竜彦君!」

竜「明らかに白い目だな…まあ、男だけでプリクラというのが異端なんだろうが…」

狐「何なら俺の姉ちゃんに変化するか?」

竜「止せ、中身がお前だと考えると余計虚しくなる」



鬼「っしゃあ!コレにするぞ!笈、こっちだこっち!」

笈「全部同じに見えてきて、段々迷いそうです…」





で、ぎゅうぎゅうになりながらも撮影した模様です。

その一枚↓


鬼「竜彦ー!お前何照れてんだよー!」

竜「こんなのやる柄じゃない…」

狐「そうだって竜彦ー、笈君の足の角度とか見習えって」

笈「でも狐乃衛先輩が一番ノリノリですよ…?」



ちなみに落書きは狐乃衛が頑張ってくれたようです


鬼「笈、これもスケッチブックに貼っとけよな」

笈「はい!ありがとうございますっ」

狐(笈君も喜んでくれてるみたいだな…良かった)

鬼「よっしゃ唐笠、お前もこっち来い!下駄に一枚貼ってやる!」

唐「…!?」

鬼「なんだよ、遠慮することねーって!何ならこっちから行ってや   ゲフゥッ!?」

狐「おー、今度は見事なかかと落としが決まったねぇ…」

竜(早くこのコーナーから出たいっ…!!)



その後、皆でぎゃあぎゃあ騒いでたら従業員に追い出されたようです。





鬼「何だよ、ちょっと乱闘してただけじゃねーか…」

狐「それが問題なんだってば」

笈(皆さんと過ごしたこの時間も、きっと忘れてしまうんだろうな…)



竜「…どうした笈?体調でも悪いのか?」

笈「あ、いいえ!何でもありませんよ」

狐「とか言って、またしんみりした事考えてたんじゃないのー?」

笈「えっ…!い、いえそんなことは…」

鬼「なんだ、またしみったれた事考えてんのか?記憶を忘れたらまた新しく、楽しい思い出を作ればいい話じゃねーか!」

笈「…そうですよね……うん、そうですね!」

狐「はーい、そんなの出来んのは万年能天気で、頭の中がいつも春状態な壱鬼君だけだと思いまーす」

鬼「あぁ!?喧嘩売ってんのかてめぇ!」

狐「お?やんのか?」

笈「え!?ちょ、お二人とも!?」



鬼と狐が喧嘩を始めたようです。日常日常!(ぇー)





笈「竜彦先輩、二人止めなくていいんですか…!?」

竜「そうだな…よし、笈と唐笠…さん。ちょっと抱えて走るが良いか?」

笈「え?別にいいですけど…」

唐「…俺も構わねぇが」

竜「よし、決まりだな」





そして竜彦がお二方を抱えて走りだしたようですよ(・ω・)



竜「この辺りからでいいか…笈、耳塞いでおけ」

笈「?は、はい…」



竜「二人とも、ラーメン食いに行くぞ!!一番に着いた奴は俺が奢ってやる!!」



鬼&狐「「マジでか!!」」

鬼「…って、竜彦いつの間にあんな遠くにいんだよ!?」

狐「あ、あの野郎…!笈君を抱えて、彼を一番のりにさせるつもりか!」

鬼「なんだと!?そんな事っ…」

鬼&狐「「させるかよォォォォ!!!!」」



竜「…まずい、予想以上に追ってくる二人が速い…二人とも、しっかり掴まってろ!」

笈「うわあぁぁっ!!」

唐「……!!」





そうして誰が一番のりで着いたかは、皆様方のご想像にお任せします。


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