ナリ茶後日談8

2013.06.21.Friday


* * * * * * * *



―寮、竜彦の部屋にて。



鬼「…おい、何でコタツの中に猿が紛れこんでんだよ」

狐「俺も思ったー。珍しいね、狒頼が俺らのとこ来んの」

狒「へへー…実はっスね、先輩に色々報告したくって…」

竜「茶、淹れたぞ」

狒「あ、どもっス!」



狒頼に茶を渡すと、竜彦もコタツの中に入り込む。



鬼「で?何だよ報告って」

狒「あ、それがっスね。この間茶会に行ってきたんスよ!」

狐「ああ、定期的に催されるやつね。どう?色んな人とか可愛い子いた?」

狒「はい!虫朱先輩と虫知先輩がいたんスけど、虫知先輩めっちゃ色っぽかったっス!で、虫朱先輩が……(合掌)」

鬼「何合掌してんだよ」

竜(壱鬼は虫知先輩による虫朱の扱いを知らないのか…)



狒「で、墨忠さんっていう姐さんがいたんスけど…その人胸がやばいっス、ノーブラ&パンツでしかも特盛りでした…!」

狐「何っ!それは本当か狒頼!(ガタッ)」

竜「ひとまず座れ狐乃衛…」

狒「あとはー、茉夏ちゃんがアイドルオーラの持ち主だったっス!すりすりしてあのキラキラオーラ奪いそこねたっス…!」

鬼「何、マジでか!よっしゃ、それじゃあ俺がリベンジして持ってきてやるから任しとけ!」

竜「犯罪に足踏み入れるないよう気をつけろよ…」



狒「えーと、それとソレイユちゃんが初恋に思い悩んでいたっス!」

狐「どれどれ、それじゃあ俺が慰めに行ってあげなきゃかな…?(キラーン)」

狒「んー、狐乃衛先輩じゃ駄目な気がするんスけどねぇ…」

狐「は!?どういう意味だよそれー!」

狒「ソレイユちゃん、その人まっしぐらって事っスよー」

狐「そうか…それじゃ駄目だなぁ(´・ω・)シュン」



鬼「で?他には誰いたんだよ」

狒「あ!笠井先生がいたんスけど、何か茉夏ちゃんといい雰囲気だったみたいっスよ?」

竜「笠井…先生?」

狒「そうっス!(にこにこ)」

竜「し、しかしそれは…年齢的にちょっと…」

鬼「何言ってやがる竜彦!俺らのクラスを見ろ、軽く三桁の年齢差カップルとかわんさかいるんだぞ!」

竜「比べる次元が違うぞ壱鬼…」



狒「あ、次元で思い出した!センちゃんっていう先輩が、ふよふよ浮いて茶会に来たっス!あれ何かのマジックとかなんスかね?」

鬼「せ、センちゃん…?」

狒「本名は滅茶苦茶長いんで、センパイを略してセンちゃんっス」

狐「まんまじゃねーかっ!」

竜「そうなると、俺らもセンちゃんになるぞ狒頼…(汗)」



狒「あと、聡と文ちゃんがディープキスしてたっス!」

狐&鬼「「何ィィィ!!!(ガタタッ)」」

鬼「おい狐乃衛…ちょっとリア充共が調子乗ってるみてーだから、後で聡ん所行って一度締めてこようぜ…(ヒソヒソ)」

狐「おk、協力するぜ…軽くジャーマンスープレックスでも決めてこようか…(ヒソヒソ)」

竜(何という僻み…)



狒「んでー…こっから先輩方に、大事な報告っス」

三人「「「?」」」

狒「実は俺…リア充デビュー!しましたー!!」

三人「「「…何ぃぃぃ!?!?(ガタタタッ)」」」

鬼「マジかよ…後輩に先越されるとか…orz」

竜「まぁ狒頼は積極的だからな…ひとまず、おめでとう」

狐「まっ、待て待て待て!!相手は誰だ!肝心の相手はっ…!?」

狒「自称科の、月影リンちゃんっス!俺は月リンって呼んで、向こうは俺のことひよりんって呼んでくれるんスよ♪」

三人「「「月リン…ひよりん…」」」



鬼「互いにあだ名呼びかぁ…へへへ、十分リア充満喫してるみてーだなぁ…?」

狒「はいっ!児玉先生や智砂、それに舞桜やその場にいた皆からお祝いの言葉たくさん貰ったッス!」

竜「そうか…」

狒「俺ってマジ幸せ者だなー…って、え?ちょ、先輩方何で立ち上がって俺を囲んでるんスか…?(汗)」

狐「ふふふ…察しはつくよね、狒頼クーン?」

狒「せ、先輩方まさか…」


鬼「おい、このリア充をいっぺん締めるぞクラァ!!やっちまえぇぇ!!!」

狒「ギャーッ!!ちょ、止め…!!」

狐「俺らに報告しに来たことを後悔するんだね…(にこ)」

狒「ぐぇっ!く、苦し…!た、竜彦先輩、二人を止めて…!」

竜「…二人とも。今日は俺も黙認してやる」

鬼&狐「「よしきた!!」」

狒「ちょ、竜彦先輩までー!?!?う…ギャァァァァーッ!!!!」



* * * * * * * *



はい、という事で…

狒頼がリア充デビューしましたっ!(`・∀・)

恐らく三人に締められてる間も、狒頼の顔は終始デレデレだと思います笑



狒頼、女の子には普通に積極的なのにいざ本命を前にすると、急にしり込みするヘタレでしたorz

周囲の方々から励まされ焚き付けられ、ようやく決心が固まってくれたのですが…遅ぇよこのヘタレ!と自分でも突っ込み入れてたのはここだけの話です←

それにしても、OKしてくれた蓮華様本当にありがとうございます!

ナイスバディーなお姉さんとかとすれ違うとついつい目線が行ってしまうような野郎ですが(ぇ)、その時は耳や頬をつねって制御してやって下さい!(貴様ァァ)

行動はアクティビティーな奴ですが、心はいつもリンちゃん一筋です!(キリッ)



で、プリクラ的な一枚。でも加工とか落書き下手だからセンスの欠片もないんだぜ!\(^o^)/



リンちゃんの身長が分からなかったのですが…身長差って大体これぐらいでよかったのか…な…?(;´д`)アセアセ

22:40|comment(0)

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