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「仁良かったよねほんと」


休み時間に友紀が俺のところまで来てお祝い?してくれた。
こくんと頷く。


「雅樹から一緒にっつか園芸に入ってくれって言ってきて‥!」

「うん僕見てたよ」


友紀がニコニコ笑うからなんか恥ずかしかったけど、俺も一応ニコニコしといた。
さっき、雅樹の前でもこうできれば良かったのに。


「委員会一週間後だから楽しみだね」

「おー!」


勢い良く返事したけど、ちょっと勢い良すぎたか?
ちょっと数人こっち見た気がする…うわうわ気をつけなくてはならん。

でも園芸委員か…当番活動いっぱいあればいいよな。
もう全然楽じゃなくていい!
ああぁ楽しみマジ楽しみ!


「…あれ、」


携帯がチカチカしてたから開くと、メールが一件来ていた。


「…て、いやいや…」


母上からだ。元気でやってるか、って、もうちょっと時間考えて送れよな!
夜とかさ!

この学校は任意で寮生活が可能で、俺は家から結構距離があるので寮にいるのである。
寮はいいとこ。
ただ残念なのは雅樹が寮じゃないってところか…はあ。

クリアボタンを幾度か押すと待ち受け画面になって、このまえこっそり盗撮‥いや撮影した部活中雅樹がいい汗かいてる写真が映る。

これはお気に入り中のお気に入りであり、
俺が他人に携帯を触れさせるのを頑なに拒む理由でもある。

友紀以外のやつにバレたら俺もう生きてけないし。


そんなこんな、ハラハラする生活送ってます。


end

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