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「…わかった。ありがと」

「おーなんか解決したの?」

「うん。ネタにする」

「なんの!?」

「冗談」


はあ、今日はゆっくり休もう。こんど当活で会ったとき、謝ろう…なんて?
まあいいや。明日考える。

踵を返し俺の自室への扉を開けたとき、まるちゃんに呼び止められた。


「あのさ!…もし告白してきたのが仁だったら」

「!」


慌てて振り向いた。


「俺、一回くらいはキスしてもいいかなあ」

「…………ありがとうよ」

「うん。」


今度こそ部屋に戻って寝転んだ。
じゃあもし雅樹も同じだったら、俺に一回くらいはキスしてくれるのか…?

ってうわぁあなんちゃってなんちゃって!このご時世で馬鹿じゃね俺!

よく考えたらまるちゃんと雅樹では、立場ってか立ち位置、つまり立場が違うし。

駄目だ、落ち着け。
俺の恋は、終わったんだ。


end

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