07(3/3)
「…わかった。ありがと」
「おーなんか解決したの?」
「うん。ネタにする」
「なんの!?」
「冗談」
はあ、今日はゆっくり休もう。こんど当活で会ったとき、謝ろう…なんて?
まあいいや。明日考える。
踵を返し俺の自室への扉を開けたとき、まるちゃんに呼び止められた。
「あのさ!…もし告白してきたのが仁だったら」
「!」
慌てて振り向いた。
「俺、一回くらいはキスしてもいいかなあ」
「…………ありがとうよ」
「うん。」
今度こそ部屋に戻って寝転んだ。
じゃあもし雅樹も同じだったら、俺に一回くらいはキスしてくれるのか…?
ってうわぁあなんちゃってなんちゃって!このご時世で馬鹿じゃね俺!
よく考えたらまるちゃんと雅樹では、立場ってか立ち位置、つまり立場が違うし。
駄目だ、落ち着け。
俺の恋は、終わったんだ。
end
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