07(2/3)
「あ…なあ。ちょっと聞きたいんだけど」
「おう。…ってうわ、仁、お前目赤い…？」
「なあ、まるちゃんはさ、」
まるちゃんとは。
俺の同じ学年で隣のクラス、寮が同室のナイスガイである。
タイプ的には雅樹と似たとこがあるっつか、実際わりと仲は良いらしい。
「お前さ、…男に告白されたらどう思う？」
「はっ！？…まさかお前、俺のこと…！？」
「ちげーよ調子のんな！」
「冗談だよ…。まあ男子校ってだけでそっち系の偏見もたれがちだけど、実際は全然だし、俺も女の子しか好きくねえし」
…ごくり。唾を飲み込む。
こいつは、雅樹とそういうところが似てるから。
「ま、断るよね」
あっさりだ！
予想以上にあっさりだ！
「…やっぱかあ。じゃあ友達が好きって言ってきたら、キモいって思う？」
「え！？友達が！？」
てか、本当にどうした？って聞きたそうな顔してたけど、まるちゃんは良い奴なので答えてくれた。
「友達かあ…ん〜あいつだったら、ははっマジきもいわあ。あいつも無理、終わってるし…あ〜でもあの子ならヤってもいいかなあ」
あいつとかあいつとかあの子とかわかんねーよ。でも取り敢えず、そんな感じなんだな。
終わったな、俺。
ぜったい雅樹に気持ち悪いって思われたよ。
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