ともだち(3/3)
その夜、優雅に風呂に入っていたら急にバァンと扉が開いた。
「てめー」
「智也!智也がバスタオル忘れてったから置いといたからね!ここだよ!」
「おーマジか」
なんとまあ
気が利くじゃないか。
感心感心、と頷いて見せたら侑李はニコニコ笑ってそのまま見つめてくる。
「…なんだ?お駄賃か」
「僕も入るよ」
「てめー」
「よいしょ!」
よいしょ!じゃねーよ
狭い。
「服は脱いだほうがいいと思うが」
「おー」
聞いてねーや。
まあいいか。
向かい合ってピットリくっついてきたから、頭を黙って撫でてやった。
撫でるっつか軽くはたくようなかんじ。
なんつーか弟ができた気分かもしれない
平和な日常ってやつなのか
早くあがってビールを飲もう
「僕、なんか弟ができた気分だなあ」
「ぶっ飛ばすぞ」
end
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