久しぶりに銀さんと対で飲んでいる時、酔った銀さんが悪戯っぽく「お前んとこの女は大丈夫かよ」と言われたのが少し心に引っかかっている


大丈夫かよ。とはつまり
浮気的な何かだろう。それ以外無いと思う
確かにこういう世界で暮らしていればまともに構ってなんてやれないし、三日四日会えない事もザラだ。
ナマエに限ってそんな事は無いだろうと言い聞かせてるのにやっぱり信頼しきれないから段々心配になってきて




「なあ、ナマエって
俺が居ない間何やってんだ?」


ナマエはアイロンを止めて不思議そうに俺の方を見た
うわ、馬鹿だな俺!何言ってんだろうこんな年にもなって本当に馬鹿じゃないのか


その一瞬で頭の中に、自分に対する物凄い罵倒が流れた。
言葉を濁す事もせずにナマエの返答を平然装って身構えたりするからやっぱり馬鹿なんだろうか俺は


『うーん、待ってるかなあ』

「え?待ってる?」

『うん。鉄のこと
いつ帰ってくるかなーって
待ってる』




笑うなよ...にこにこさあだって何かそれって、やっぱり馬鹿だったんだろ俺は!
鼻歌歌いながらアイロンをかけるな全く...あ、そういえば帰るなんて言ってないのに俺が帰ってきた時はいつでも家にいるなあナマエは

ああそうか。銀さん、俺んちは大丈夫でしたよ



さ、この一本吸ったら風呂にでも誘おうか...
なんて上を見上げた時の肩の軽さったらなかった














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