電気の消された部屋で視界に覆い被さる彼を見上げた
こういうの久しぶりだな、あー緊張しちゃって
苦い顔を赤く染めるカイジの無駄に筋肉質な体を見て脳天まで妙な感覚がゾクリと走る
求めるようにその体を支える腕に私の腕を絡みつけば、私を見下ろすカイジの顔は更に困ったように眉を下げた
「今、あんま動かないで」
『...なんで?』
「今、そういうことされると
挿れる前に爆発しちまう...」
『っ!ば、ばか』
ああ、痺れる痺れる
つま先から走り出す甘い電流のせいでもうカイジくんしか見えません。何であんたみたいないい男がニートなんだ全く
「ナマエっ...」
『んっ』
この変に長い愛撫も、少し煙草くさい部屋も、全部が愛しくみえちゃう。全部が美しく見えちゃう。午前1時