今日からお前は俺のペットだ、そんなことを言って練習以外では首輪をつけてやった。首輪にはダイヤル式の錠前をつけて、自分では外せないようにしている。反抗的に今にも噛みつきそうな目で見られるとぞくぞくしてきて、堪らなくなって源田を蹴りつけた。犬とは違って堪えることを知っているから、面白くて面白くない。いつまで我慢できるのか、試してやろう。源田は首輪を取ろうとがりがりと首を引っ掻いた。丁寧に切ってやった短い爪でがりがり首を削る。実はその鍵のナンバー、鬼道ちゃんの背番号と同じなんだぜ。そう言ったら源田はどんな顔をするだろう。お前に首輪をつけてるのは鬼道で、外してやれるのは俺なんだよ。あぁ、でも、番号を教えてやっても鏡を見ないと自分でナンバーも合わせられないわけか。首輪を外そうとしているみっともない姿を見せてやるのも悪くない。自分できちんと首輪を外せたら、大事で憎らしい鬼道から解放されるというわけ。あぁ、なんて皮肉。


(真帝国)










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