※ふゆっぺ攻めだよ!くどふど前提だよ!



色ちがいのシュシュをつけて手を繋いで端から見たら仲良しなお友達同士。けれどうつむいたその顔が赤くて泣きそうになっているのは私だけが知ってるの。
私が選んだ赤いスカートはよく似合っている。ウィッグをつけて軽くお化粧をすればどこからどうみても女の子だ。もともと色白だし睫毛が長いから少し弄れば可愛い可愛い女の子。私だけのお人形さん。
ヒールを履いても私のほうが大きくて、でも慣れないヒールはよく躓きかけてなんだかもっとちっちゃくなったみたいだった。
もういやだと言い出したので、私はお父さんとのことばらすよと携帯を取り出すと、また泣きそうになりながら立ち上がった。私の携帯には不動くんとお父さんのそういう関係の写真のデータが入っている。それを使ってたまに不動くんと(で、と言うべきだろうか)遊んでいることをお父さんは知らない。
不動くんは泣きそうになりながらも私の言うことをよく聞いた。実際に泣かれるとお化粧が崩れてしまうのが嫌だけど、泣かないでくれているから助かった。私はこうしてたまに不動くんに化粧を施しては着せ替えをして町へと出かけた。もしかして知り合いに会うかもしれないと震える手を私は引っ張って歩く。そうしてくれないと不動くんがちゃんと歩かないからだ。首輪とリードがあれば楽なのにな、ってたまに思う。
ね、楽しいね、不動くん。そう笑いかけても不動くんは相変わらず泣きそうな顔をするだけなので、笑わないとばらしちゃうよと言えば、ようやく引き攣った顔で笑ってくれた。あぁ、なんて可愛いお人形さん!










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