猫文×留 小話(笑)


忍術学園に雪が積もった。

猫文「んー、しゃむい」
留「お? こんなところで何やってんだ?」
猫の文次郎が廊下の真ん中で丸くなっている。
留「風邪ひくぞ。ほら、こっちこい」
猫文「んーうごけないよー」
俺は猫の文次郎を抱き上げた。
皮膚は冷たくなっていたが、抱き締めるとじんわりと温かくなる。
猫文「ねえ、おっきいとめ」
留「ん?」
猫文「おっきいもんにろーのこと、すき?」
留「えっ!!」
猫文「すき? ねえねえ、すきなの?」
留「あー…、あ゙ー…」
猫文「どこがすき? やさしーとこ? ちょっとこわいとこ? おにぎりつくってくれるとこ?」
留「〜〜〜」
猫文「わかった! ぜんぶでしょ」
留「…う、うるさいぞ。子どもはそんなこと知らなくていいっ」
猫文「じゃあ子どもじゃないおっきいもんにろーにいっちゃお」
留「はぁっ!? や、やめろ!」
猫文「なんでよー!」
留「なんでもいいからだめだ!」
猫文「へんなの。なんですきってかくすの? とめはいつももんにろーにすきっていってくれるのに」
留「あ、あんまりそういうこと言うとアイツ恥ずかしがって怒るんだよ…」
猫文「でもいったほうがいいよ。とめにすきっていわれると、もんにろーもとめのことすきになるもん」
留「ぐぬぬ……」
猫文「あ、おっきいもんにろーだ!」
留「なに?!」
文「お、何やってんだ?」
留(俺が好きっていえば、文次郎も俺を思ってくれる…)
留「も、文次郎!」
文「あ?」
留「好きだ! くまもまげも前髪も口癖も、いつもギンギンに忍者してるところも、自分にも厳しいところも、夜は可愛くなると……」
文「黙れ!! この変態野郎!!!!!」


猫文「んー、なんかおっきいとめ、おっきいもんにろーにたたかれちゃった。なんで?」

2014/02/12 18:20





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