08「ねーねーこれ、なぁに?」


頭のくらくらがおさまったので、猫の文次郎は次に食堂に行きました。
そこには久々知兵助先輩と竹谷八左ヱ門先輩がいます。
二人の前の机には四角くて真っ白いものがたくさんおいてあります。

「ねぇねぇ、これ、この白いのなに?」
「これはお豆腐って言ってとってもおいしいものだぞー。食べるか?」
「いいの? もん、食べたいっ!」

兵助先輩は猫の文次郎に豆腐を一つあげました。
少し豆腐をかじります。
冷たくて、やわらかくて、とってもおいしいです。

猫の文次郎が喜んでいる隣で、

「兵助! なんだこれ!??」
「豆腐に決まってるだろう?」
「そんなことはわかる! なんでこんなに高く積みあがってんだよ!」
「名付けて『豆腐タワー』だ! さあ、八左ヱ門。食べてくれっ」



「おとーふ、おーいしっ」

猫の文次郎は豆腐に顔をつっこんでしまいました。

「みてみろっ、八左ヱ門! あんなにおいしそうに食べてくれてる!! お前も食べてよー」
「もがもが(もういらねえ…!)」




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