calp old | ナノ


▽ 〜13.5/13


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「今日はいい天気だな」

「……なんです?藪から棒に」

「いや、今日はいい天気だと思って」

「さっきも聞きました」

「……美味しい喫茶「出掛けませんよ」……。」

「デスコールさーん、痛いですよぅ。視線が」

「はぁ…。普通の女性なら、やれ買い物だやれ食事だのと自分から遊びに出掛けたがるものなんだがな」

「良かったじゃないですか、面倒臭い女じゃなくて」

「……ただの面倒臭がりじゃないか」

「そうですかね。うん。まあそれでいいです」

「……出掛けるぞ」

「え゛っ……。あー、デスコールさんと、ここでのんびりしたいなぁ」

「前回もそう言った」

「……それを言うなら前々回はのこのこ着いていったが最後、変な遺跡に連れていかれて2週間…いや3週間は戻って来れま………せん、でし………た……で、デスコール様?」

「……行かないのか?」

「あたっ、当たってますよ!首に!刃先が!斬れる!斬れてる!?痛いです!!死ぬ!」

「行かないのか」

「疑問系になってませんーっ!!行きますよ行きますって!喜んで行かせて頂きます!!」

「最初からそう言えばいいのだ」

「……うわっ、マジで斬れてますよ」

「そんなもの舐めておけば治る」

「舐め、……。……ちょっとあの、あからさまに接近しないで下さい」

「……。」

「……この後の展開が分かりましたよ。『舐めれませんよ!!』とでも言うと思いましたか!!」

「……言いかけただろ」

「ふふん、なめないで下さい」

「……それがオチか」

「……。」

「ほら行くぞ」

「はーい……」


そんな休日のある日。

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