おにいさんとぼく1. | ナノ



顔を見上げて小さな舌舐めずりをし

チラチラと赤い粘膜を覗かせ

だらしなく足を開いて放り出せば

どの男も望むことに応えてくれる。



―‐いつからだったか

自分の容姿は利用できる武器なのだという自覚があった。















「服を脱がすよ。」


服といっても薄汚れたシャツに皺くちゃな短パンの二枚きり。ヒソカはあっという間に裸にされ寝転ぶ。
男は息を飲んだ。


「綺麗な身体だ…今までに見たことないよ。」


呼吸の度浮き上がる肋骨は流線を描き、精巧なビスクドールのようでいて人形には無い生きた艶がある。
左頬から首筋、胸、腹、内太股。滑らかな白い肌に指先をすべらせ感触を楽しむ。
視線の向かう先は中心にある、薄桃に色づいた小ぶりのペニス。
そっと根元をつまみ上げて固定する。足の間へと身体を割り入らせ、男の顔がうずめられた。
形に合わせ這うように舌が絡む。薄く生え出したばかりの陰毛には、ねっとりと唾液がまとわり付いていく。


「ふ…ぁ、はっ……ぅ、ん…っ、…あったか…ぁい……」
「気持ちいいだろう?」
「…っぁ…ぁ……す、ご…っきもち、ぃいっ……」
「素直で良い子だ。」


すっぽりと口に納まれば、器用な男の舌使い。
両のふっくらとした太股が顔の側面を震わせながら挟んだ。
容易に反応を示したそれをひとしきり舐め取り、離れぎわ、音を立てて先端に唇を落とす。


「んぅ…っふ……」
「ちょっと待ってるんだよ。」


膝裏を持って脚を大きく開かせ、埋めたままの頭を起こし男は内ポケットから小瓶を取り出した。
中には滑り気を持った透明の液体。
蓋を外し小瓶を傾け中身を自らの手に滴らせると、柔らかく盛り上がった双丘奥へ忍ばせた。


「っひ、ぁ…!」
「大丈夫、力を抜いて。」


液体はぬらりと冷たく身震いをもよおしたが、すぐに人肌の温度へと馴染む。
それを潤滑油としながら男の無骨な手が後孔をなぞって刺激を始めた。


「ぁ…ぅ、んっ…ふ、……ぁんっ」
「透き通る様な声はまるで天使だ、もっと聞かせておくれ。」


不意に頭へ手ぐしが入れられた。
緩くクセのついた、赤みのあるブロンドの柔らかな髪が撫でられる。
ふっくらとした小さな朱の唇がきゅっと持ち上がり、感じ入り強張っていた表情からくすぐったいのだと声がクスクスと洩れはにかんだ笑顔になる。


「なんて可愛いんだ…続けるよ。」


長い睫毛に縁取られ、輝きを秘めて見開かれる瞳は、誘い吸い込まれてしまいそうなシアンブルー。
コクリと小さな頷きを見届けた後、静止していた男の手が動く。
中指の先で入り口を拡げ頃合いをみて内部を探られる。
意思を持った生き物が自分の奥底目指し、侵入してきた感覚。増やされた異物は無秩序に蠢き性感帯を往き来する。

そうして全ての支配権を相手にゆだね、明け渡す。

四肢がしなやかに伸びた。
刺激を全身で受けいれるよう意識を集中させると、いっそうの興奮とめくりめく性的快楽が頭を駆け巡り、口許は自然と緩んで唄を奏でる。


「ぁぁ…んっ、はぁ、…ぁっあっ…ぁ……ぁあっ、ぁぁっぁっぁっぁ」


ふうふうと浅い息遣い。
恍惚に目を細め、指の腹で奥をなぞられていく感触を味わう。時折掠められては消えていく甘い痺れ。眉間をしかめ上げながら悶え追い求める。
糸を引いて男の指が抜かれるとヒクついて弛緩する秘孔。

次に受けいれるべきものは理解していた。

熱の解放を求め、焼ききれそうな脳内と反比例する、与えられる悦びとは別の…
無機的な酷く冷えきった思考。

男の上に跨がるためのタイミングをヒソカは覚えた。
動きに合わせ腰をくねらす事も。

たまに甘い声でどう感じているのか囁いてやると、男はこぞって歓び更に繋がり深くへと腰を突き立ててくる。その度にヒソカの身体は軽々と押し上げられ、むちゃくちゃな輸出に息を乱す。



そうして今までのどの男達も
細く狭い排泄器官の道を満足気な表情で堪能していった。





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