「ヒソカ、ウチに嫁に来ない?」
「婿じゃなくて嫁なのかい◆」
「うん、オレも24になって結婚適齢期だし」
「適齢期と言っても、別に今じゃなくても良いだろ?」
「家の者が…、まぁ母さんなんだけど、そろそろ落ち着いて嫁候補をって煩くてさ」
「キミの母君だと大変そうだ◆ボクで良いのかな?」
「実力も経験もあるし、嫁入りには申し分無いよ」
「でもイルミ、ボクは子供産めないよ◆」
「あれ?前に奇術師に不可能は無いって言ってなかったっけ」
「奇術師にだって生命の創造は無理無理◆」
「ふぅん…ま、オレは長男だけど家を継ぐのは弟だし、世継ぎは必要ないから大丈夫じゃない?」
「んー、そうだなぁ…あ、キミの家業は暗殺屋だろ?ボクにはそういうの向いてないよ◆自分が殺りたい相手しか殺らないからねν」
「把握してるさ、生業としてる仕事は手伝う必要ないよ、だって奥さんだし」
「あぁ、そうなの?なら良いかもねぇ♪」
「お前等、男同士でなんて会話を…もはや何処に突っ込んでいいのか分からんな」
「「26歳独身(マロ&デコ)」」
「頭部を見ながら声を揃えて何だ…!」
「人が口説いてる時に空気読まず登場するあたり、一生独り身の男って感じがする」
「そもそもだな、嫁云々とヒソカがイルミにほだされかけ「間の悪い男は嫌われるよ◆」
「同性同士で「そうやって他人の色恋沙汰にも口挟むの?」
「……やめてくれ、自分が間違っている気になってくる」
「ところで朝食は米よりもパン派なんだよね」
「それ、今告げるって事はボクに用意させるつもりなの?使いの者が何でもやってくれるだろ◆」
「エプロンとか着せてみたいんだよね、面白そうだから」
「くくっ…イルミは変なところで楽しもうとする◆」
「純白フリフリ一択だ」
「「26歳独身(スルーしたのに)」」
「26なんて普通にまだ若いからな…!!」
「クロロは分かってないね、薄桃色のフリフリが良いに決まってる」
「いいや純白だ…まな板のトントンとした音、味噌汁の薫り、清々しい早朝に両膝をつけてしとやかに耳元でアナタと呼び起こさ「ねぇクロロ◆」「それって」
「「割烹着っぽい」」
「っ!?……兎に角、純白は譲れん!来いヒソカっ、花嫁修行だ!!」
「ちょっと、ウチへの嫁入り話の途中なんだから、勝手に自分色に染めようとしないでよ」
「イルミ、思ったんだけど…ボクは嫁ぎに行けない◆」
「薄桃似合うのに、嫌なの?」
「もちろんクロロの元へも行かない◆」
「そうか、純白も駄目なのか?」
「だってボクは属さない…イルミもクロロも好きだものν」
「と、とと当然な事を急に素直に言うな、変態」
「っ…知ってるけどこういうの、気持ち悪い」
「二人ともそんな可愛い顔して照れないでよν興奮しちゃうじゃないか◆」
「人目も憚らずおっ勃てるのはどうかと思うぞ」
「取り敢えずウチ来る?」
「ここならオレの宿が近いが…」
「久々の3Pだねν」
嫁かセフレか空気読め
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