「クククク・・・ヒヒヒヒヒッ
お前ら、俺は見たで〜・・・」


さっきまでイビキをかいて
寝ていたかと思っていたら
急に隣でおぞましい声を上げ
がばっ、と勢いよく起き上がった



「兄さん」

「なんや兄弟も起きたんか」

「ま、真島さんっ!!
・・・その言葉・・・どういう」

「なまえ、お前襲われかけてたなぁ」



ギクッ、と図星をつかれる
名前は恐る恐る前を見ると
そんな言葉に桐生と冴島も
ピクッと体ごと反応していた



「ホンマ、お前ら・・・
か弱い女子(おなご)に酔って
集って、ヤれるだけやったら
それでええんか!?あぁ?」


真島さんらしからぬ正論で
私は驚愕してしまう

今までまともなことを
言っていなかったせいか
その時だけ真島さんが
とても頼れる男性に見えた


そんな真島の姿に
なまえは感動していると
真島は「あ〜あ〜」と
ボトルごと咥えて酒を口に含むと
大きく息を吸い込んだ





「真島さん、なにして」









「誕生日なんやから
オレから先にヤラせんかいッ!!」










「えぇええええ?!?!?!」




その声は、きっと
セレナの外まで聞こえたであろう

耳につんざくような声量で
とんでもないことを口にした




そう、今日は真島さんの
特別な日、誕生日なのだった

けれど主役とは言っても
その言葉には共感しがたかった



「ま、真島さん・・・
あなたって人は・・・わっ?!」



ガクガクと口を開けて
顔を真っ赤にしたなまえに
真島は襲いかかるように
抱き着いて床へと押し倒す


「お前らのやり方はホンマぬるいねん!
こうやってしもたら逃げられへんやろ?」

「兄さんは本当に強引だな・・・
俺はそこまで酷くなかっただろ?
なぁ、なまえ?」

「せやな、コイツのやり方に比べたら
ワシのやり方なんてぬるすぎるわ」

「ちょ、ちょっと・・・真島さん!
どこ触って・・・!もうっ!!
二人もなに呑気なこと
言ってるんですかっ!!
見てないで止めてくださいよっ!!」

「いや、誕生日なら仕方ないだろう」

「兄弟、改めて・・・おめでとう」

「お前らの誕プレは・・・
有り難〜く味わせて頂くわ」




「私は誕生日プレゼントじゃないいいいっ」











なまえの叫び声もきっと
セレナの外まで響いたことだろう







___________________________




※あとがき

思い切り、ネタ小説でした(笑)
先日、真島さんの誕生日だった
ということで、それをネタに
なにか書きたいな、と。

きっとこの三人が悪い酔いしたら
とんでもないことになるんだろうな
と思ってこういう話にしました!


ちなみにその後、どうなったかは
ご想像にお任せします・・・
あぁ、怖・・・(笑)



2017.5.18 4:55





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