目を覚ますと私は
大吾さんの部屋のソファで
横になっていた



起き上がり手を広げると
あのフィルムが、ない



その瞬間、背筋がゾクッと凍る
辺りを見回すとそこには





「おはよう、なまえ〜」

「ま・・・真島さん・・・!?」



今、一番会いたくない人が
窓際にもたれ掛かり
じっとこちらを見ていた





「お前、勿論あのフィルム
しっかりその手に握っとるよなあ〜?」

「・・・え、えへへ・・・えへへへへへ」

「なに笑てんねん猫かぶり」

「ご、ごごごめんなさいいいいい!」



ソファからすぐさま立ち上がると
私は真島さんに向かって
人生の今までの中で
一番深いお辞儀をする


これで私もこの世から抹消か
そう思っていた時




「真島さん、あなたって人は・・・」


部屋のドアが開き
入ってきたのは大吾さんだった

その手には写真らしきものが
入っている包みがある



「・・・大吾さん」

「お、大吾戻ってきたんかー
どやった?現像した写真は?」

「・・・いつどこでこの写真を・・・」

「ワシの真島組は昔から
ホンマに優秀すぎて困るわ〜」

「・・・」




笑い転げそうな真島さんを見て
大きな溜息をつく大吾さんは
私の傍へと寄ると
私の肩へと手を乗せた



「なまえには、迷惑かけてすまなかった」

「い、いえっ・・・私の方こそ・・・
本当にすみません・・・」



二人の間になんとも
いえない空気が過ぎる


思い出すだけで顔が赤くなる程
大吾さんが積極的だったこと

大吾さんもそのことを思い出したのか
頬を少し赤らめていた





「なんや、お前らぎこちないな〜!
なんやったら大吾、もう一回
なまえ壁に押し倒したらどうや」

「!?」

「ま、真島さんなんでそのことを・・・!?」




真島さんの言葉に
大吾さんと私は同時に驚愕し
真島さんに視線を向ける



真島さんは妖しげに笑うと
ポケットから何かを取り出した



「これに全部、収めてしもた」




それは、第二のフィルムだった




「またフィルム!?
というか・・・見てたんですか!?」

「さぁ?どやろな?」

「真島さん、またですか・・・」

「えっ、また・・・って
どういう・・・??」

「あ、いや・・・気にするな」

「さて、このフィルムどないしよかな〜」

「・・・!!」



またしても、二人は
第二のフィルムと真島さんに
振り回されるのであった






結局最初のフィルムには
なにが入っていたのか
私には教えてくれなかったが

でもそのおかげで大吾さんと
少しだけ距離が縮まった気がした



きっと大切なものは
フィルムの中じゃなくて
すぐ傍にあるんだと思う






あ、そういえば
私はなんとか真島さんに
抹消されずに済みました







END

____________________




※その後、真島と大吾


「真島さん、本当に勘弁してください・・・」

「ホンマ若気の至りやなー
この写真にはそれが堂々と写ってるわ」

「本当にこの写真、なまえに
見せるつもりだったんですか・・・?」

「なまえに見せたかったわー
せやけどドン引きやったやろなー
なんせお前5人との乱交やなんt・・・」

「・・・ちょっと黙っててください」

「ま、せやけど
この写真にはお前が写っとる
アイツの好きなモンが写ってる
ってことだけは確かやろ!」

「・・・俺、仕事に戻りますから・・・」

「嘘はついてへんぞ、俺は」



弄ばれて、疲れた大吾であった



_____________________



※あとがき



第一のフィルムの中身は
若かりし頃大吾が(いろんな意味で)
犯したとってもエロい写真でした
真島さんの舎弟はなんでもします(笑)


ということで、大吾夢リクでした!

ほんと、すみません・・・笑
久しぶりにアップしたかと思えば
このネタ小説!!
酷い文章だったかと思いますorz

自分事で切羽詰まってまして
なかなか創作する時間もなく
いつの間にかこんな時期になってしまいました

本当に申し訳ありません!


大吾のちょっと焦った姿
そして真島さんのアホな悪戯
それに振り回される主

あと大吾の若気の至り!笑


これを書きたかったのです・・・
楽しんでいただければ幸いです!!

これからも地道に
創作頑張っていきますので
よろしくお願い致します・・・!!


10/28 4:56 

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