次あったときは、ちゃんといつも通り接することができそうだ。確かにそう思ったし、そうできる気がした。
だけど、
次会うのが放課後だなんて思ってはいない。
「あ、」
「あ、苗字先輩」
「…名前先輩」
私にだってそりゃ心構えというか準備というかとにかく色々あるわけだ。しかも渡辺ちゃんだけならまだしも財前くんもいるし。
「どこかに行く途中ですか?」
渡辺ちゃんがそう聞いてきた。昼間より、棘は感じないけど、やっぱり気まずさは残る
「あぁ、生徒会室にいく途中だよ」
「先輩生徒会入ってるんすか?」
「まぁ、、一応」
出来るだけ返事は最小限にとどめたつもりだ。無視とかは出来ないからこれくらいで許して。心の中でそういったのが通じたのか、
「一年生のときからなんですよね?たしか」
出会ったときみたいな笑顔でそう言ってくれた。
「うん、そうだよ。じゃあそろそろいくね」
さようなら!そう渡辺ちゃんが言ってくれて、財前くんも軽く頭をさげてくれた。やっぱり相手の気持ち考えて行動するのがベストだななんて、改めて思ったりもするくらいに安心。渡辺ちゃんと仲直り(?)できてよかった。
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