ザックスがきてから、1ヶ月が経とうとしていた。 08/09。 Side-Zack 俺は、自身の異変に気づいた。 体が、たまに透ける事がある。 もう"時間"が迫っているのかもしれない。クラウドに会うためにもらっ た、時間。 残り、1日。 (どうすっかなー?) 09/10夜。 Side-Cloud 突然ザックスに呼び出された俺は、ある場所へ向かう。 ザックスと別れた、あの丘へ。 「おっ、やっときたか!」 「ザックス?話ってな…に…?」 その時、気づいた。 ザックスの体が透けている事に。 「すまねぇ、もう、お別れみたい、だ」 「ぇ、…なんで?消えて、る…?」 ずっと一緒にいるって。 もう離れないと。 「いや、なんつーか。カミサマ?的な人が1ヶ月間俺を見極めるらしく て…合格したら生き返る、らしいんだけど…これって不合格?」 言ったじゃないか。 Side-Zack 「…ざけんな、ふざけんなよ!!」 「…クラウド」 「なんだよ、神って!!そんな我が儘…っ、ザックスを、そんなふうにっ! !」 クラウド…泣いてる? 「クラウド」 「許さないっ、神なんかだいっきらい、だ!!ザックスを弄んで、ザック スを、なんだとっ…!!」 「…クラっ」 俺はクラウドを抱きしめる。 「泣かないで、大丈夫だから、さ。1ヶ月、すごい楽しかったぜ?クラ ウドがいたから。」 「…けどっ」 「悔しいんだろ?クラは優しいからな?」 「っ、離れたく、ない!!」 「俺だってやだよ。けど仕方ないだろ?約束しちまったんだ」 「ゃだっ、また俺の前からいなくなる…!」 そのせいで、大事な、大好きなクラウドとの約束、破っちまったな。 『ごめん、クラウド』 そう言って、俺は…消えた。 [back] |