07/10〜昼 Side-Zack あのあと気を失ったクラウドはようやく目を覚まし…また驚いている。 「え、本当にザックスなの?クローンとかじゃなく?」 そういいながら俺の頬を引っ張るクラウド。 「俺だって!クローンでもなんでもなく本当に俺だっつの! …って、痛い!クラウド痛いよ、本気でつまむなよ!夢か確認するなら 自分のほっぺでやろう?なっ?」 「…」 不服そうなクラウド。 「だぁーっ、ほら触れよ!!俺なんかのほっぺでいいなら。但し本気でつ まむなよー?」 「うん、わかった!!」 満面の笑み。 俺は、昔からこの顔に弱い。 うん、 大抵のことはしてやったな。 「ところでさ、ザックスはなんでここにいるの?…死んだ、はずじゃ… ?」 「ん、あぁ…まぁ一回死んだんだけどよ、色々あって生き返ったんだ!! 」 「もう勝手にどっかいったりしない?ずっと一緒にいれるの?」 …それは。 「…おぅ!そうに決まってんだろ!!これからはずっと一緒だぞ?」 「ザックス…本当にザックスだ!!よかった!!また、会えた…!大好きだ よっ!!」 そういって抱きしめてくるクラウドの体温が心地好くて、俺も精一杯抱 きしめ返す。 ――不安を掻き消すように。 07/11 Side-Tifa 「ただいま」 久しぶりに開く声。 懐かしいな。 「おかえりなさい!久しぶりだね…って、後ろの人…」 「あ、お邪魔します…」 どうして?どうして彼がいるの? だって、"彼"は… 「あの日のソルジャー…ザックスよね?」 死んだはずじゃ──? 久しぶり、挨拶をする彼に目眩を覚えた… 「ティファ、大丈夫か?」 「えっ!?うぅん大丈夫よ。それより、デンゼルとマリンに挨拶しなきゃ ね?」 「デンゼル、マリン、久しぶりだな」 「あっ!クラウドだ!」 「おかえり!クラウドっ」 「今日はお前達に紹介したい人がいるんだ」 『だれっ?』 「入って、」 「ぉう、初めまして!」 「ザックスっていうんだ。…新しい家族だ」 「家族!?」 「一緒に暮らすの?」 「あぁ、そうだ。仲良くしような?」 公園でマリン達と楽しそうに遊んでいるザックス。 相変わらず、人をひきつける魅力があるんだな。人懐っこくて、元気で 、仔犬みたい。 私は、休憩中のクラウドにずっと気になってることを聞いた。 「…ねぇクラウド、ザックスって死んだはずじゃなかったの?」 「あぁ、俺もよくわからないが生き返ったらしい」 「よくわからないって…そんな簡単に信じていいの?」 「みてればわかるよ、ザックスだ、って」 当たり前のように、嬉しそうに、話すクラウド。 それ、結構傷つくんだけどな…。 クラウドが笑ってくれるより嬉しいことはないけど…。 [back] |