Side-Sephiroth ライフストリームに戻った俺は、"誰か"とすれ違う。 すれ違いざまに、 「――あ、んた」 声を掛けられた。 「…なんだ?」 振り向くと、 「セフィ、ロス…だよな?」 「ああ、そうだ。久しぶりだな。ザックス」 ザックスがいた。 「なぁ、セフィロス お前―」 ザックスが何かを言おうとする、がその前に抱きしめる。 「ずっとお前を探していた。会いたかった、ザックス。」 「は?…え?まじで言ってんの?」 「真面目に決まっている。…すまなかったな、ニブルヘイムでは。」 「…もう、良いよ。けどさ、あんた本当に"前の"セフィロスなのか?」 ザックスはまだ不安そうだ。 滅多に見られない態度なので、このまま見ていようかと思ったが、あまりに可哀相だったので教えてやる。 「ああ、当たり前だろう?でなければこんなことはしない」 言い終えると、俺はザックスに口づけをする。 「…………っ!! 「顔が真っ赤だぞ?」 「っるせー!!急にしてくるのがいけないんだろ!!」 そう言うので 今度はゆっくり、口づけを交わす。 今までの穴を埋めるように―― __ prev│next ( 6 / 6 ) [back] |