Short Story | ナノ





彼を初めてみたときから、すべては始まっていたんだな。


ーside Sephirothー


雇い主と共にフェア邸を訪れる。
護衛が任務だが、正直やることがなく暇を持て余していた。

何度目かの欠伸を噛み殺していた時、商談中の部屋に少年が入ってきた。
その少年は、引っ込み思案なのかずっと下を向いていた。

主の呼びかけでようやく上を向いた少年は、主ではなく何故かこちらを見た。

『?』
頭の中で疑問符を浮かべながらも、無用な詮索は止め、また欠伸を噛み殺す作業に集中した。


次の日──ようやく彼は少年の視線の意味を理解するのであった。


主に話があると言われ部屋に入る。

「昨日、商談に行った家を覚えてるな?そこの息子さんがお前に興味を持ったらしくてな…ぜひ執事に、と。どうする?」

「…そんな急には決められない。せめてもう一度会わせてもらえないか?それから決める」


ーside ???ー


善は急げ、と二日後には面会が決まり、例の応接室に4人が集まる。たか、ザックスの父とグレンはまた話し合いがあると言って席を立ってしまった。二人きりになり、気まずい空気が流れる。

先に沈黙を破ったのは、ザックス。

「あの…握手していいですか?」

「あぁ…」

「あったかい…ですね」

嬉しそうに言うザックスに、

「…」

傭兵は、ふぅ、と息をつくとやり場がなくなった片方の手でザックスの頭を撫でてやる。

「ありがとう!」

花が咲いたように笑う少年に、不覚にも傭兵はどきりとしました。

「名前」

「え?」

「名前は、何というんだ…ですか」

「あっ、ごめんね。俺の名前はザックス」

「俺はセフィロス──あなたの、執事です」




**********

はい!ということで中世パロディです!
と言っても私は歴史がダメなのでほぼ捏造w

傭兵やってるセフィに一目惚れのショタザックス。
最近ショタに萌えるw そして執事にも萌えるわ!

めったに笑わないザックスが笑うのでさすがの英雄もきゅんきゅんしちゃったんです( ´艸`)

出会い編…続きどうしよう、、、
誰かネタ提供ぷりぃず←




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