けらけらと金髪の青年が笑う。いかにも育ちのいい綺麗な顔にするりと狂気を滑らせて。赤髪の男が低く呻き、鋭い紫で青年を睨み付ける。端正なその顔の頬を、つうと汗が伝って、痛みを圧し殺した吐息が洩れる。青年がまたけらと笑った。「どんな気分だ紅龍会?」男の足に手を滑らせ、青年がずると引き抜く。彼の手の短剣から滴る紅、無理矢理殺した赤の男の短い呻き声。破れた服の生地でない、生温い赤に汚れた脚は何度も肉を抉られ、腱を切られ、もうぴくりとも彼の意思で動かせない。肉で出来ているだけの木棒と変わりないそれを見て、青年がまたけらけら笑う。どんなきぶんだ、こうりゅうかい?


20120502 出来の悪い間違い探し



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