選択 | ナノ


愛想笑いの仕方しか知らない
卑しき感情の妨げに
鬱陶しい筈なのに、どうして
(こんなに縋りたくなるの?)
詠歌を謳い、栄華を極める
愚かだと笑えばいいさ


甲斐性無しの君とお節介な僕
君の歯並びは覚えてしまった
(何度もキスをしたからね)
傀儡の導き出した道筋
現実逃避行など愚問に過ぎぬ
強情な感情が完熟
(破裂するまであとちょっと)




先に堕ちたのはどっちかな
自然減少、人間が重複
末永く幸せになれるように、
(心よりお祈りします)
鮮血を啜り飲み干す
疎遠、永遠。
(離れてそして結ばれた)


玉響に霞む確かな硝煙
知性すら無い獣
(貪り、喰らい、舐めあげる)
蔦に蝕まれる己の心と肉体
丁重にお持て成ししましょう
時同じくして、






成す術もなく喘ぎ狂う
(首筋には紅い所有痕)
憎しみから産まれた愛情を
(憎悪と書いて愛と読もう)
盗んだ心は返品不可能です
狙いは、目の前に
のろまじゃなくてマイペース
(これも好きの形なんです)