会話文・小ネタ詰め | ナノ



「────っ!!───!っ…!っ!!」


「…何だあれ」
「カミュが声にならない叫びを上げてこちらに向かっている図、だね」
「めっずらしー!あのミューちゃんがあんなに慌ててるなんて」


「……っ!きっ…貴様らっ…!」
「どうしたのー?ミューちゃん」
「いっいっ、今、楽屋に…!楽屋に…得体の、知れぬものが…っ!」
「何だよ、得体の知れないものって」
「知るかっ…!あんな、気味の悪い…っ!」
「落ち着いてカミュ。まずその特徴は?」
「はあ…はあ…はあっ…。あ、ああ……まず、比較的、小さくて…」
「小さくて?」
「妙に、すばしっこくて…」
「素早くて」
「黒いのだ…っ!ああ、思い出しただけでおぞましいっ!」


「…ふむ。何となく分かった」
「そうだね。僕も」
「ああ…しっかし、今まで見たことなかったのか?」
「カミュは北の生まれだから。極端に寒いところにはあまり生息していないよ」
「そーなんだ〜」
「何でも良いから…早く退治しろ…っ!」
「よし。じゃあ行こうか…」

『G退治に!』






☆☆☆



「で、標的はどこにいたの?ミューちゃん」
「そこのソファーの下から出てきたのだ…おぞましい」
「よし!アイアイ!」
「対象の速さを推測…現在の室温と生息し得るであろう種類から平均速度を出して…それに対応し得る最適人物を割り出し…配置と対象からの距離は…ぶつぶつぶつぶつ…」
「お、おい…大丈夫なのか?」
「………!よし!ランマル!テレビ台の裏を見て!」
「おお?……!本当にでやがった!」
「っぎゃああああああ!!!!」
「嶺二うるっせぇぇぇぇ!!」
「ちょっとレイジ!静かにして!標的の動きが狂うでしょ!カミュも硬直しない!」
「───!!───!──!」
「いやああああああ!!!むりいいいいいい!!!」
「嶺二てめぇ…さっきはあんなに余裕ぶっといて…」
「じゃあ、ボクは指示するから。任せたよランマル」
「ああ!?お前はやんねぇのかよ!」
「あんな気色悪いもの相手にできるわけないでしょ。キャパオーバーだよ」
「てめぇ…!」
「黒崎、早くしろ!また見失うであろう!」
「ちっ…!仕方ねぇ…!」





☆☆☆



「見事な動きだったよ、ランマル」
「いやあーさっすがランラン!いい夫になるね!」
「ふ、ふん…まあ感謝してやらんこともないな…」
「お前らな……」


コンコン


「QUARTET NIGHTさん、準備お願いしまーす」
「はあーい!」
「今行きます」
「さあ皆さん、今日も頑張りましょうね」
「……………はあ」





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