作曲をしている俺をあいつはチラリと見てきた。
こういう場合は大体構って欲しいか寂しくて傍にいて欲しいとか‥まぁ色々ある。
気づかない振りをして楽譜を見ているとレンの気配を感じた。
「‥レン、俺は忙しいんだ用があるならあとにしろ」
「そろそろ俺も構って欲しいんだけど‥」
ソファに座っている俺の隣にレンは座るとこちらを見てくる。
しばらくは無視できた‥けどさすがにずっと見られてるのは気分的には良くない。
溜め息を吐き握っていたペンを投げ見つめてくる相手に声を掛けた。
「‥はぁ、分かったよ‥で何をして欲しいんだレン」
「そうだねぇ‥、抱きついてもいい?」
「抱きつく?てめぇはそれで満足するのか」
「‥それとキスしたいな‥ダメかな?」
「可愛いお願いだな‥、泣いても離してやらねぇぞ‥」
「離さないで欲しい‥、蘭ちゃんの傍にずっと居たいよー‥」
「っそれは反則だろーが‥」
「んっ‥」
相手の可愛い言葉に蘭丸の心は一瞬にして掻き乱されレンの唇を塞ぐ。
「‥っレン‥」
「んっ‥蘭ちゃ‥んんっ」
一瞬だけ唇を離すがまた重なる、最初は啄むキスだったが少しずつ深くなっていく。
相手の呼吸さえ奪うようなキスに酸素が不足してきたのか頭がクラクラしてくる。
さすがに苦しくなってきたレンは蘭丸の胸板を叩く、それに気がついた蘭丸は最後に啄むキスをするとレンから離れる。
「悪い‥、お前とのキスは気持ちが良くてついつい長くなっちまう‥」
「‥ハァハァ‥、俺も蘭ちゃんとのキス‥好きだよ‥」
「っ!そういうセリフ反則だ‥」
「蘭ちゃんはどう?俺のこと」
「どうって‥、てめぇが‥レンが好きだ!」
「なら良かった、これからも蘭ちゃんの事応援してるよ。ファンとして恋人として‥ね」
テレビやファンに向けている笑顔とは違う俺だけに見せるレンの笑顔に改めて惚れ直した瞬間になったーー。
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「夢を見るアナタと‥」天城寺満月さまより相互記念にいただきました。ありがとうございました!
蘭レン好きなので供給がすごく嬉しいです…(´;ω;`)レンちゃんかわいい
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