「こんにちわ」
フ「・・・」
どーしてこーなった
いや、本気で
本気と書いてマジと読むんですー
・・・程よく現実逃避したところで
思考を現実に戻しますー
えーっと、目の前にいるのはかの有名なボンゴレ九代目でー
たしかミーの所属していたボンゴレ暗殺部隊ヴァリアーの上位組織ですよねー
まー、ヴァリアー自体ほとんど独立してたんですけどねー
・・・いやいや
なんでそんな人がここに?
ミーは(一応)一般人な訳だし
人前で幻術使ってないしー(ごまかし程度なら使ったことあるけどー)
「君がフラン君であってるかな?」
フ「そうですけどーおじさん誰ですかー?」
「私はイタリアンマフィア、ボンゴレの九代目ボスだよ」
おいおいまじかよー
一般人(仮)にそこまで言っちゃうー普通
ありえねーでしょー
ヴィンデチェ来てもしらないですよー
フ「そのイタリアンマフィア(仮)がミーになんの用ですかー?」
「・・・君にもあるんじゃないかな、十年後の記憶が」
フ「!!」
・・・なんで
確かにミーには十年後の記憶はありますよー
でも、なんでそんなこと「今の」ボンゴレ九代目が知ってるんですかー
おかしい、おかしいですよー
「ふふ、驚いたかね。実はね、君だけじゃないんだよ記憶があるのは。綱吉君を筆頭にみんな十年後の記憶が存在するんじゃ、もちろんヴァリアーにも」
フ「・・・だからなんなんですかー」
「君もヴァリアーとともに戦った仲間じゃ、ついてはまたヴァリアーに・・・」
フ「お断りしますー」
「・・・ヴァリアーに戻りたくないと?」
フ「いえ、ししょーの所からヴァリアーに入隊したあの日も、ミーにとっては一生の思い出です。あそこは心地よかったですー」
「じゃあ・・・」
フ「でも、ダメなんですー。ここではミーはただの中学生なんですー、学生のフランなんですー」
「・・・」
フ「あの人たちをほおっておいて行けませんから、すいませんけどお断りしますー」
「・・・やれやれ、君の覚悟はとても強いみたいだね」
そう言ってボンゴレ九代目は車にまた乗りましたー
にしても高級車ですねー
このボンボンめー
九代目がいなくなってからまたミーは考える
本当にこれでよかったのだろうか
ミーはどうあがいても暗殺者の道から外れることはないでしょうねー
だって、それがミーですからー
それなら、いっそ――――
ブ「フランー!!」
フ「!!」
ブ「よお!こんなところでなにしてんだ?」
フ「・・・先輩こそなにしてんですかー?またケーキバイキングですかー?」
ブ「ま、そんなところだな!お前も来いよ!二人で食べるともっと美味しくなんだ!」
フ「・・・しょーがないですねー」
やっぱこうなりますねー
でも、ミーはこんな日常に飽きたり嫌になったりしませんよ
いつか、この選択が間違いだったと
そう思わない未来を祈ってます
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