ねこふんじゃった?
2013/06/28 17:19
「高尾!」
びくり、と体を強ばらせて振り向いた。いつの間に。緑間が後ろに立っていた。
「びびったー、おかえり真ちゃん」
「ただいま。一体どうしたんだ」
「いやー、俺これだけは苦手でさー、学校の授業と練習だけじゃ足りないんだよねー。自分のたどたどしい曲調じゃ流れも掴めなくて」
「そうか。…弾いてやろうか」
「マジで!?」
付けていたヘッドフォンを外し、ピアノを緑間に譲った。ヘッドフォンを付けていたコードを外し、音量を出来るだけ落とす。
「…懐かしいな。弾いたことのある曲だ」
「へー、そうなんだ。真ちゃんのピアノ聴くの久しぶりなー」
緑間が鍵盤に指を置き、その整えられた指が綺麗なメロディを奏で始める。
自分も同じものを弾いているのに、まったく音が違うように聴こえた。
「………どうだ」
「やっぱりすげえや真ちゃん!かっこいい!てか綺麗?なんて言うんだろうな、すっと音が耳に入ってくるっていうか…」
「違う。流れは掴めたかと聞いたんだ」
「え?あ、ああごめん、ばっちり!」
「そうか。ついでに教えてやる。弾いてみろ」
「え。あーなんかやだなあ真ちゃんの後に弾くの…」
ポジションを交代してピアノを弾き始める。たどたどしいし、ところどころ間違えている。
そのメロディの拙さに後ろで苦笑いをしている気配がした。
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小学校教諭になりたい高尾。
私高尾は将来小学校教諭か体育教諭になるのではとか思ってるんですが、小学校教諭になるために必要なピアノを真ちゃんが教えてたらものすごく萌えます。
ピアノは電子ピアノ(´ω`)
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