アイツ色に染まっていくお前を引き留める術なんて知らない
2013/04/19 07:28
宮地さん視点で緑→←高←宮
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例えば今日汗を拭いていたタオルとか、
例えば昨日履いていたバスパンとか、
例えば時々しているカチューシャとか、
見るものすべてが緑色をしているのに気付いたのはいつだったか。
「…高尾お前さー」
「ハイ?」
振り向いたと同時にその水色の瞳と視線がぶつかる。子供にするように、ぽんぽんと頭を撫でた。
「緑間のことほんと好きなのなー」
「はっ!?」
その瞳が見開かれ、頬にさっと朱が交じる。その反応分かりやすすぎだろ。
「な、なに言ってんすか宮地さん!いきなり!」
「だってお前の持ち物やたら緑多いんだもん」
「え………あ、」
自分の持っているタオルに目をやって更に顔を赤くした。ほんと、分かりやすい奴。
「赤いカチューシャもこの前見たら緑になってたし、最近着てるTシャツも緑多くなったよなー、乙女か」
「……宮地さんよくそこまで気付きますね」
「…まあな」
お前だからだろうが。気付けよ。
あーほんと報われねーなんて考えながらも腹が立ったから高尾の主張の激しいでこを弾いてやった。
(蜂蜜色の髪が寂しく揺れる)
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報われない宮地さんが好きです
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