お母さんが、「あんたたちは息子が一番甘やかされてるのを知ってるのに、文句言いながらなんだかんだ許容してるわよね」なんて突然言い出しました。
言われてみれば確かに、兄(つまり息子)が一番甘やかされてるんですよね。大学生まで好き勝手やってるし。剣道さえ頑張ってればそこそこ何も言われないし。その分プライド持って剣道やってるけど、そのせいで大学卒業出来ないのに、仕方ないかーみたいな対応されてるし。
愛され体質ですから友達も多く、たまに帰省してもほぼ家におらず遊び歩いてて、まだ就職も決まってないけど、お母さんは「まあゆっくり悩んでどうにか就職してくれればいいわ」みたいな感じ。なんて気楽な生き方だ。

でも、それについて私は「なんで兄ちゃんばっかり」とは言いますが、本気で不公平を感じたことは無いんですよね。
だって、私も私で甘やかされてますから。
おねだりすれば服も靴も本も割となんでも買ってもらえるし、まあお母さんのこだわりに反するものは全く買ってもらえませんがそれは自分のお小遣いでどうにかなってますし、生活に不便を感じたことはあまりない。
友達に比べたら結構裕福な生活なんじゃ、と思うことも度々です。こんなこと言うと嫌味ですが。

結局、お母さんの考え方が「自分の決めたことをやり通し、死ぬほど好きなことを何かひとつ頑張ってれば文句はないし、それで幸せなら好きにやればいい」みたいな感じですから、兄弟三人とも好き好きにやってますし、各々ちゃんと甘やかされてますし、家族を失う悲しみを知ってますから家族を大事にしますし、愛されてる自信があるから不公平なんてそりゃ感じませんよね。

三人とも各々のやり方で甘えてるから許容出来てるんだと私は思うんですが、それは親だから分からない部分なんですかね。「私はお母さんにちゃんと甘えてるから何とも思ってないよ」って言ったら笑ってましたけど。

愛されてることを知ってることって、大事なことですよね。それって、自信に繋がりますから。



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テーマ「人外ファンタジー」
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