私事のとりとめもない話。

今日、帰る途中階段降りてたら部活の後輩で現女キャプやってる子に会いまして。泣いてたんですね。
ほっとけなくて、その場でどうしたの?って聞いたら、「先生(顧問)が私たちに足りないところ書き出してくれて、私でどうにかしてみろって…あと、最近課題あんまり出してなくて…それで…」ってあまり要領を得ないことをモゴモゴ言ってたんですが、経験で分かりました。ああ、忙しくて手も気持ちもおっつかなくなってるんだって。
私はキャプテンはやってないですが、部活が自分たちの代になって、責任が回ってきて、課題も多くて、文化祭の準備があって、自分のしたいことも出来なくて…っていう焦りは、すごくわかります。責任感の強い彼女ですから、何もかも中途半端な現状に心が耐えられなくなったのでしょう。もっと上手くやりたい、なんで出来ないんだろう、上手くやらなきゃいけないのに、私はキャプテンなのに―。そんな思いが彼女の涙から伝わってきました。
私は最初、何も言えなくて、困りました。何て言えば伝わるかな…と、本当に5分くらい何も言えなかったんです。
考えて考えて、「Aちゃん(その後輩)は、頑張ってるじゃん。試合からも、頑張ってるの分かったよ。それに、1人で悩んでちゃダメだよ。頼りないかもしれないけど、頼るべき人はチームメイトだけだよ。私たちを頼ってちゃダメなんだよ。Aちゃんたちがトップなんだから、Aちゃんたちらしいチームじゃなきゃ意味がないんだよ。辛くても、我慢して、がんばれ。今は、辛い時期だから。その内絶対、毎日すごく楽しくなるから。大丈夫、絶対Aちゃんなら出来るよ。頑張れ」って言いました。私は、チームメイトの「最近すごく頑張ってるな」とか「大丈夫、出来る」って言葉に何度も助けられて来ましたから。伝えるなら、これかなと思って。
そうしたら、「先輩がいてくれて良かったです。ありがとうございます」って言ってくれたんです。
あ、これだな。って思いまして。
私は、言葉が好きで。今まで色んな人の言葉に救われてきました。それは直接言われたことだけじゃなく、活字も含まれています。
だから私は、言葉で人の心を癒せる人になりたくて、それも身のつまった、うわべでない言葉を伝えたいと思ってきました。
そういう意味で、素敵な人間になりたかったんです。
今日きっと、初めて言葉で人を癒せたと実感出来て。いてくれて良かったと、その言葉だけで胸がぽかぽかして嬉しくて。ああ、言葉が好きだと思いました。
もっともっと、素敵な人間になりたいです。



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