04(ジョウト組)


「「ユキ先輩っ!」」
「こんにちは、ヒビキくん、コトネちゃん。」
「やっぱりお前らかよ…」


ほら、やっぱり。
シルバーくんがきたらヒビキくん達も来る筈だと思ってた。


「シルバー、抜け駆けなんてズルいぞ!」
「お前な…」
「ヒビキくん図書室では静かに。」
「ハイ!ユキ先輩っ!」


ヒビキくん達とは、家がご近所。
うんうん、皆変わってないね。


「ユキ先輩、知ってますか?」
「コトネちゃん、何を?」
「ユキ先輩と同じ学年に、バトルがめちゃくちゃ強い人がいるんですけど…」
「そうです!レッド先輩っていうんですけど、ボクら全くかなわなくて!」
「…へぇ、」


あの時図書室に居た人が、そんなに強いなんて。
思わず口角が上がる。
文化祭(のバトルトーナメント)が楽しみで仕方ない。


「後先輩、バトルトーナメントにマルチが追加されたの知ってますか!?」
「マルチ?知らないよ」
「じゃあ良ければボクと一緒n「ユキ先輩はルイト先輩と一緒に出るだろ、」…シルバー、被せんなっ!」
「先輩達の方が強いの知ってるじゃん、ヒビキ。」


未だにワイワイやってる3人を見て笑う。
本当、騒がしい子達だなぁ。


キーンコーン…


チャイムが鳴り響く。「ほらみんな、もう帰る時間だよ」
「本当ですネ!それじゃ、お邪魔しました〜」
「この馬鹿が失礼しました」
「なんだシルバー!ユキ先輩、さよならっ!」


嵐みたいだなぁ。
窓の外で校門に立つ幼馴染を見つける。
急がなきゃ、ね。


(ルイト、待った?)
(たーくさん待ったよ、)
(やっぱりあんた馬鹿ね)


==========
ご近所さんのジョウト組と会話。
ちなみにヒビキくんは一人称「ボク」が良い派。
ライバルくんの名前はシルバーくんのイメージが強い。


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