鳥籠姫(R団)
「鳥籠姫は鳥籠の中へ。それが普通でしょう?」
最初は、また捕まっただけだった。
「嬢ちゃん、外へ出てぇか?」
「貴女は綺麗な顔してるけどね、輝きが足りないわ。
…もっと笑いなさい、女であることに誇りを持つのよ」
【悪】は優しかった。
【正義】よりも。
「世界を支配すれば、貴女を外に出してあげます。
私達が支配する世界なら、何を壊してもいいですよ」
最高幹部が、私の為に世界をくれると言った。
嬉しかった。
優しくされたのは久しぶりで。
彼等がいるなら、一生籠の鳥でも良かった。
「逃げなさい、鳥籠姫―――ユキ。
ロケット団は本日を以て解散します。
鍵なんてもうとっくに開いている筈です。
外の世界へ、出なさい。早く!」
そう、籠から出なかったのは私なのだ。
彼等の場所の居心地が良すぎて。
【正義】なんかが来なくても、私は外へ行けたのだ。
本当に私は、彼等が
好きだったのだ。
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鳥籠姫R団の思い出編。
セリフは上から、
ランス
ラムダ
アテナ
アポロ
アポロ
です。[ 23/33 ] [*prev] [next#]
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