あとがき
無事にかごめかごめというお話を書き終えることができました。8ヶ月間、ありがとうございました。
当初の予定より長くなったり、プロットとそれたりといったこともありましたが、一番最後のところは変わりませんでした。「本当のあなた」を知ること。それはもちろん、楽しいことばかりではない。凶暴な面など、目を逸らしたくなることも見なくてはいけない。そういう意味では、本当にこれでよかったのかは分かりません。
DVのあった元カップルが復縁するというのは、それほど珍しくはありません。しかし、容易な気持ちで復縁しては、さらにDVを悪化させる原因となってしまう事例も少なくないということが事実です。
そのためには、長い時間を置かなくてはいけません。本編では「強くなる」と書いていますが、正しくは「考え方を改める」というほうがいいかもしれません。一応専門分野なのに断言できない……
私としては、キョウヤと或音には離れてほしくありません。きっと、ここのキョウヤは変わることができると思うからです。
或音という存在を失い、初めて自分の言動を振り返った。感情を力任せにするもう一人の自分と向き合うことができた。希望的観測ではありますが、そうであってほしいと思います。
それでは。長い間、本当にありがとうございました。
2015.8.3 夕月
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