「ヴァリアー家の苦悩」



「という訳で、名前をくださーい」


「やる気の欠片もねェ挨拶だなテメェ!!」


「いやだってよ、そんな話進んでねぇのに名前とか言われても困るし」


「裏情報喋ってんじゃねぇよ!!」


「じゃあさーもうさーいくね?名無しの無し子ちゃんとかでいくね?……そんなだっせぇ名前絶対ヤダぁあああああああああああ!!」


「自分で言っといて自分で反対してんじゃねぇよ!!」


「これからよろしくお願いしますねー無し子」


「よろしくなー無し子」


「無し子ちゃん今日のお夕飯何がいい?」


「ふざけんなよ、そこの三人!あ、ルッスさんに入ってないっす!ハンバーグでお願いしまっす!!」


「ちゃっかりリクエストしてんじゃねぇよ!!」


「えーえーだってよー名前なんかあるー?」


「自分の名前決めてるっていうのに清々しいくらいにやる気ないですねー」


「じゃあ、さっきの人たちみたいにー花言葉とか宝石言葉とかで決めたらいんじゃね?ちょっとググールせんせーに聞いてくるわ」


「いや、ー≠フ位置変えても無駄だから。無駄なあがきだから」


「カタタタタタタタ!見よ!この見事なタイピング能力!」


「口で言ってる効果音と手の動きが全然合ってません―」


「あ、あったあった!これなんかどうかな!ヒナギク♂ヤ言葉は乙女の無邪気、平和、希望」


「はい、却下ですねー」


「なんでェええええ!!」


「あ、これなんかいんじゃね?ダリア♂ヤ言葉は気まぐれ。不安定」


「わーピッタリじゃないですかー」


「ふざけんな絶対ヤダぞ!気紛れってなんだよ!まるで私が頼りない奴みたいじゃないか!!」


「そうねぇ!ほら、他にも華麗とか優雅とかあるわよ!」


「いいんじゃないかな!ダリア、いいんじゃないかな!!」


「意見変えるの早っ!」






「ヴァリアー家の苦悩」ヒロイン

ダリア


ダリアの花言葉は「華麗」「優雅」そして、「気紛れ」




「いやー華麗!優雅!ぴったりですなー」


「ホントにー気紛れ、馬鹿、ぴったりですねー」


「ちょ、待てお前。気紛れはまぁ目を瞑るとして馬鹿ってなんだよ。あぁん?」




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