新年記念B


「ちょっと、引くなら早く引きなよ」



「待ってください。残り物には福があるっていうじゃないですか。だから今おみくじを手の平の上に乗せて揺らして残った残り物をひこうと…」




「そういう意味で作られた言葉じゃないと思うけどね」




まあ、そんなことを言っているうちに私の手の平の上に残った一つの紙。いや、運命を分ける神とでも言おうか。




「うまくも何とも無い」



「うるさい!!」





分かってるよ!行っててちょっと悲しくなったけど!

そして、ゆっくりゆっくりはがしていく。

あとちょっと…あと一ミリで何吉かわか…





「あ、大吉」



「ちょっとぉおお!!!」




「うるさい。何?」




「なんで委員長おみくじ引いてるんですか!?いや別に悪いってわけじゃないんですよ!?ただ、これじゃあ引いてゆっくりあけてた私が馬鹿みたいじゃないですか!」



「だって馬鹿なんだからしょうがない」




「だぁああ!そういうことを平気で言わないでください!それに委員長が大吉だったら私が開けるの気まずくなるじゃないですか!ここでもし小吉とか微妙な運勢だしたもんなら恥ずかしくてお餅五個は食べれちゃいます!!」




「うるさいな。ちょっと静かにできないわけ?」



「もういいです〜〜勝手に開けます〜〜〜………大凶ぉおおおおおおお!?」




「ワォやるね君」



「何が!?何に対して!?」




神様私何か悪いことしましたか!?あ、やべぇ仮初とか言っちゃった。ごめんねぇええええ!!謝るよぉおおお!!




「ま、こういうのは日ごろの行いがものをいうんだよ」




「委員長にだけは言われたくないです」




「何?」



「イエナニモ」




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