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こー君と駄菓子を買い込み公園で食い散らかしていたところ、近所のおばちゃんたちに変な目で見られました。
それが昨日の話です。
うん、そうなんだけどね。
何でだろう。いつの間にこういう話になったんだろう。
「楓ちゃん、不知火君と付き合ってるって本当!?」
「いやいやいやいや。ちょっと待って。状況が理解できない」
ストップ!まず落ち着こう。
はい、深呼吸〜〜すぅううううはぁあああすぅううううううううゲホゲホッ!!!
何で!?こー君は親友なんだぜ!?付き合うとかそういうんじゃないんだぜ!?
「おーーーー!!楓!なんかオレ達付き合ってることになってるみたいだな!!何で?」
「んなもん知るかボケェエエエ!!」
へらへらと気にした風もなく言いやがるこー君に悪態突きながらも私はない頭ひねって考える。
そもそも、昨日私は告白されたのだ(罰ゲームで)んでもって、そのあと付き合ってと言われたOKしたのだ(駄菓子屋へ行くのを)。
「あれ?付き合ってるのか?」
「なー今時の若いもんはよく分からんよなー!」
いや、お前もいまどきの若いもんだろというこー君に対するつっこみは置いといて。
「こー君この噂誰が広めたのか知ってる?」
「んにゃ、しらね」
「役立たずめが」
チッと舌打ちしたら、こー君が泣きまねし始めた。こいつメンドクサイ(お前も大概だろ)
「ちょっと、楓どういうこと?」
「あ、姉御。こっちが聞きたいっすよ」
誰がこの噂広めてるのか知りませんかね?ってダメもとで聞いてみたら、以外にもあっさり答えが返ってきた。
「朝、中元が騒いでたわよ」
「え!?ちゅーげん君が!?」
「いや、なかもとだよ。中元。あれ?中元って………」
聞いたことあるぞ。どっかで聞いたことあるぞ。そう、結構まえだ。
かなり前に出てきてたやつの名字が確か中元だった気が………
ピコン!
そう、マンガで例えるならば私の頭の上には今電球マークがキラキラと輝いていることだろう。
私の醸し出すオーラは決して光り輝いてはいないが。
「明くん、テメェコノヤロ――――!!再登場果たしたからって調子こいてんじゃねェぞぉおおおお!!!」
ズドドドドドと何とも女子からぬ足音を立てながら明君のいるクラスへと向かう。というか、明君何処のクラスだっけ?
すると、後ろからズドドドドドテッドドドドという音がして、振り返ってみるとすごくいい笑顔でこー君が後ろを追いかけてきていた。
「いやいやいやいや、私のスピードについてこられるとは気様何者!!」
「ふっ…見ず知らずの男に名前を聞くもんじゃねぇぜ、お嬢さん」
「こー君そのキャラはちょっと痛いからやめようか。というか、さっき何で転んだの君」
「あ、マジでか。というかさ、何処向かってんの?あと転んだのとか触れちゃいけないことだろ。軽やかにスルーするところだろ」
スンませんねースルースキル皆無なものでねー
「あ、明君発見!!」
「あ〜〜〜き〜〜〜ら〜〜〜!!!!」
「え、何!?うわああああああ!!!」
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中元 明
山本家の近くに住んでいる。山本とは仲が良い。
仇名は「ちゅーげん君」こー君命名。
名付け理由。「だって、ちゅうげんって読んじゃう」
登場会礼儀正しかったのは風紀委員が怖かったため。
普段はバリバリため口。
「というわけで、オレがちゅーげん君の名付け親なんだね!」
「いやいや、もうちょっとかっこいい仇名つけてあげようよ。ロストサムライとか」
「それは、楓のあだ名だろ」
「いらねェよこんな仇名!!!」
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