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皆さん、先日は私の夢の中で大変混乱させてしまったようで深くお詫び申し上げます。いきなり何言いだしてんだこいつ状態になった私ですが、無事夢オチということでこの世界に戻ってくることができました。
ちなみに、こんな変なしゃべり方してるのはひとえに私の脳内がオーバーヒートしそうだからにございます。
今の状況をご説明いたしましょう。
私は今、玄関に居ます。はい、靴を履きかえるところです。それでもって、私は下駄箱というところに自分のテリトリーを持っています。
そして、今私の下駄箱のテリトリー内に何やら不審物が置いてあるのです。
なんか、こう…手紙?と言っていいのか、一昔前の果たし状?って聞きたくなるような形状のものでして。
「私なんか悪いことしましたかぁあああああああああああああああああああああああ!!!!」
力の限りシャウトしてみました。
通り過ぎてく人みんな見て見ぬふりをします。酷い!!!
だってこれあれじゃん!!中見たらきっと「明日、校舎裏にて待つ」とかかいってあって、決闘しなきゃいけなくなるんだよ!
いや、別に決闘に負けるつもりはないけれども、学校内で騒ぎ起こしたら委員長に殺されるんだよ!?
「見るべきか、見ざるべきか、ホトトギス」
「何意味わからないこと言ってんのよ」
飽きれ半分、困惑半分に後ろから声を掛けてきたのは、勝手にMYお姉さまに認定させていただいております黒川花様でございました。
「助けて姉御ぉおお!!」
「ちょ、ほんとどうしたのよあんた!!」
いつもなら、姉御と呼んだ時点で冷たい一言をいただいちゃうのですが、今回は私の様子がおかしい事に気が付いたのでございましょうか。
飛びつくようにして抱きついた私の頭を撫でてくれます。マジでこんな姉ちゃん欲しいな。うちの馬鹿兄貴どもと交換してくれないかななんて思いながらも、そろそろと下駄箱を指さす。
「果たし状が!殺人予告が!!」
「あ、ほんと。何?あんた誰かと喧嘩でもしたの?」
「してましぇん……」
本当だよ!この頃いい子にしてたよ!喧嘩っていう喧嘩してないし!!
「ふ〜ん、ちょっと読むわよ」
「あぁああああ!!爆発物だったらどうするのぉお!」
こんなこと言う私と友達でいてくれる花ちゃんはマジで優しいと思います。生まれ変わったらきっと天使になれるよ。
「なになに……放課後、校舎裏にて待つ」
「うわぁあああ!やっぱり決闘だぁああ!!」
「秘めたる思いをあなたに伝えたく存じます。なにとぞお越しいただけるよう……何これ、ラブレター?」
「え?嘘、果たし状と違くて?」
「いや、だって秘めたる思いって書いてあるじゃない」
「秘めたる殺意かも知れないじゃん」
そういう私に花ちゃんは完璧呆れ顔です。だいじょうぶ!そんな顔も可愛いよ!!
「まぁ、いくだけいってみたら?隠れてみててあげるから」
「本当!!」
「もちろんよ。あ、京子にも教えなきゃ」
「え、花さん楽しんでらっしゃる?」
あ、目をそらさないでください
という訳で、放課後IN校舎裏でございます。実はね、今日委員会休みだっらの。すっごいナイスタイミングだよね!
MY下駄箱に果たし状が入ってたんで委員会送れますなんて言ったら委員長から制裁が下るからね。恐ろしや恐ろしや。
んでもって、今校舎裏にいるですけども。
誰も来ねェじゃねぇかコノヤロォオオオオ!!
「何!?来ないじゃん!誰もいないじゃ……いたぁああああ!!」
腕をぶんぶん振り回しながら叫んでたら、あの〜と声を掛けられ振り返ってみたらちょっと困ったような顔でこっちを見てる人。
え、嘘。マジで。
「赤羽楓さんですよね?オレ、D組の不知火洸っていいます」
「え、こう?きょうじゃなくて?」
「え、はい。不知火洸です」
「おっしぃいいいいいいい!!!」
急に叫んだ私に、こー君はビクゥってなる。あ、こー君ってよんでもいいかな?なれなれしいかな?いいよね!人類皆友達さ!!
「マジでかぁあああ!こー君ちょっと惜しかったね!でも、きょー君もこー君もどっちもイケメンだからOK!!」
「あ、ありがとうございます?」
いや〜〜マジですごいね!あ、これネタわかんない人いるかな?居たらゴメンね!きょー君ってのは髪の毛がうねうねなってる鬼さんの事だよ!!
カッコイイよね!いや、あの世界は皆イケメンだけどね!
同時刻、校舎裏IN木の影
「あの馬鹿…」
木の陰に隠れるようにして楓と洸の様子を見守っていた花&京子。んでもって、今呆れたようにつぶやいたのが皆の姉御花さんです。
「また意味の分かんないこと叫んで……」
「でも、D組の不知火君って言ったら勉強もスポーツもできるって有名だよ?」
「まぁ、そうなんだけどね」
この様に、お二人のこー君への第一印象というか、認識は決して悪いものではない。
だが忘れてはいけない。
これは脳みそつまってない管理人が書いている小説だということに。
普通なら、本当は女癖悪いんですよ。こーくんてみたいなノリの話があるととても書きやすくてありがたい。だがしかし、そんなありがちな設定を持ってきた所でこの小説がシリアスに向かうはずがない。
楓はぶっちゃけマジ強い。マジ天使と同じノリで言ってるが可愛さが全然違うため勘違いしないように。
きっと、こー君が女癖が悪くシャマルみたいなやつだった場合、一瞬であの世いきだろう。(こー君が、楓の手によって)
この結果を総合すると、こうなる↓
「でも、ちょっと……ね?」
「うん、頭がおかしいってよく聞くよね」
「いや、京子。何もそんなはっきり言わなくても」
まぁ、こんな感じにしてみた。これからどうなるのでしょうか。
待て次回!
そして、雲雀の出番はあるのか。
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