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「アーアーマイクのテスト中!マイクのテスト中!よし問題ないようだな……たっのもーーーーーーー!!!」
「うるさい黙れ」
「ええっ!?酷いっ!!」
なんかものすごく冷たい視線を委員長から感じるんだけどね。でもさ、諦めたらそこで試合終了だぜ、少年よ!!
あ、意味が分からないって思った人!いるよね?隠さずに正直に手を挙げなさい!
余計なお世話じゃボケェ!!
あ、ゴメンゴメン!!謝るからそんなにおこらないで!ガラスのハートが砕け散ってしまうわ!!
「カエデ、ふざけてるなら僕だけで倒してくるけど?」
「あ、行きますよヒバリさん!!おいてかないでくださいよ!!」
………
……………
てなわけで、只今ヴァリアー帝国の幹部(?)的な人達が集まる部屋の真ん前にきております!!
なんかここまで凄いあっさり来れちゃいました。そりゃもう、もしかして罠でたどり着いた先でめったうちにされるんじゃないかってくらい……あれ?
「ヒバリ!!これれれれれ!!」
「何?話すならもうちょっと静かに話しなよ」
「いいいいま気づいてしまってのですがね、これって罠何じゃないでしょうか!」
「そうだね」
「何平然としてるんですか!!!袋叩きですよ?井の中の蛙ってやつですよ!!」
「それは意味が違う」
すかさず入れられたツッコミは何ともまぁ脳天気なもので。てかさ、何で止めないの!?
わざわざ敵の罠にかかりにいくようなやつのきがしれんわ!!
「僕はこんな分かりやすい罠に今の今まで気づかなかった君の気が知れないよ」
……全否定しなくたっていいじゃないか
さぁ、気を取り直していってみよう!!
「たっのも〜〜〜〜〜!!テメェこらヴァリアー!!決闘じゃぁあああああ!!」
ヴァリアー帝国の幹部たちがいる、部屋の扉にむうかって大きく足を振りかぶりそのまま勢いよくふりおろ……す前に扉開いたぁああああああああああ!!!
「んぎゃあああああああああああ!!!」
「うわぁあああああああああああ!!!」
足を振り下ろそうとしていたところで扉があいたため、私はそのまま前のめりに勢いよく倒れる。んでもって、扉を開けてくれた…あ、名前知らねぇよこいつ。んじゃティアラ君でいいや。ティアラ君(仮)倒れ込んできた私に巻き込まれ後ろに倒れる。
あ、ゴンっていったな。こいつ頭ぶつけたな。ぷぷ
「テメェ何すんだよ!!」
「頭ぶつけてやんの」
「何こいつウザイ!!」
む、ウザイとは失礼だな。少なくともこの世界では名だたる戦士と肩を並べていたというのに!自分でも何言ってるのかよく分からんくなってきたぞ!
「……咬み殺す!!」
「……カッ消す!!」
シャキン!とトンファーを構えるヒバリ。
銃を構えるXANXUS。
唖然とそれを見つめるスクアーロ。
鼻歌を歌っているルッスーリア。
部屋が……修理代が……と呟いているマーモン。
恐ろしい形相でこちらをにらんでくるベル。
お腹が空いたカエデ。
最早存在を認めたくないレヴィ。
まぁ、そんな面々がこの一つの大きな部屋に集まっていた。戦うのか?戦おうとしているのは約二名のみだが戦うのか?
仕方がない、ここは私も本気を出すとしようか。
「とりあえず、茶でも頂こうか」
「はぁ!?意味分からねぇこと言ってんじゃねェよ!!」
「はい、どうぞ〜♪」
「おぉ!!オカマサングラスありがと〜〜!」
「ルッスーリアよ!!!失礼な子ね!!」
「まぁ、ゆるせよ゛!?」
ガツン!!!!!!!!とまぁ、いつもより多くビックリマーク付けちゃうくらい派手な音を立てて私の後頭部に直撃したもの。それは、今となってはなんなのかわからない。
ただ、分かったのは後ろで聞こえたヒバリの「チッ避けられた」という声とバリンと割れる何かの音。
目の前が闇に染まり、私の意識は、そこで途切れた。
「まだ死にたくないよ、パトラッシュゥウウウウウウウウウウウ!!!!」
「楓、どうしたぁあああ!!!!」
バン!と部屋の扉を開けて出てきたのはMY兄貴。あれ?ということはやっぱりこれはお約束の。
「ヤベェ夢オチだ」
「ん?夢オチ?」
「大人の事情だからあんまり掘り下げないで」
というわけで、夢オチで終了。
小説って便利だなーなんて全然思ってないです。
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