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「委員長、そろそろお昼の時間ですね」

「そうだね」


……何故こやつは目をそらすのだ。ご飯おごれよ。デートって男が女にご飯おごるものだろう(違います)


「委員長、ご飯おごってください」

「ふざけるな。なんで僕が君におごらなきゃいけないの?」

「ヒバリ!ヒバリ!ゴハン!ゴハン!」


あれ?ヒバードいたのか。てかあれ委員長、何ポケットごそごそしてるんですか。そして、何故に食パンの耳を持ち歩いてるんですか。あ、ヒバードの餌か。


「委員長ーー!私にもご飯おごってください――!!」

「仕方ないな」

「いや、本当に何こいつって顔しながら食パンの耳渡さないでください。こっちが何こいつって言いたいですよ」






沈黙ぅうううう!!でもあれだよね?

こういう沈黙って先に喋った方が負けっていう感覚があるよね。


「バカ!バカ!カエデ、バカ!!」

「んだとコノヤロォオオオオ!!可愛いからって何しても許されると思うなよ!」

「はい負け」

「のわぁあああ!しまったぁあああ!!てかお前また心読んだな!!」

「お前?」

「ああああああ、貴方様でございます!!」

「…仕方ないな。何食べたいの?」

「ステーキ!ミニマムで!!」

「……君みたいな可哀そうな頭に食べられるステーキが可哀そうだよ」


えぇぇぇぇぇええええ!まぁ、食べれればなんでも宜しいのですが。

とまぁ何とか委員長にご飯奢ってもらって(てかお金持ってきてなくて、委員長が店の人脅してた)

ぎゅるぎゅる〜〜っと時計の針は回りまして、ただいま日が傾きかけております。


「いいんちょ〜〜最後ですよー!なにのります〜?」

「もう帰る」

「うぇええええええええ!!」


何でェええ!?なんでそんなにノリ悪いの!?

最後なんかのろーよー!!そりゃ、メリーゴーランドのあたりから機嫌悪いのは知ってるけどさ!!あぁ知ってるともさ!

でも、遊園地来たならあれ乗らなきゃいかんだろう!


「委員長、観覧車のりましょ」

「そんなに観覧車爆発させたいの?」

「何言ってるのぉおおおおおおおお!?」


本当に何言ってるんだこの人は!そんなこと言って本当に爆発したらどうする!確かによくあるけどさ、ミステリーとかではよくボン!ってなるけどさ!

これって一応ギャグ甘≠フはずだから!確かにギャグばっかだけどそろそろ甘≠烽ネいと読者さんが暴動起こす気がするから!


「大丈夫、読者なんていない」

「酷い!!」

「そんなに乗りたいの?観覧車」

「Yes my lord」

「そう、じゃ帰るよ。主人の言う事には逆らえないよね」

「撤回!さっきの無しで!!」


なんて恐ろしい奴だこいつは。

油断も隙もあったもんじゃない


「君に隙が多すぎるんだよ」

「え、そんなことないです。意味わからないです」

「君の方が意味わからない」

「じゃ、間を取って観覧車行きましょう」

「大体何でそんなに観覧車に執着するの」

「遊園地に来たら、観覧車に乗って某大佐ごっこしなきゃ失礼でしょう!!」

「……もう何も言わないけど」


ともかく観覧車へ!!



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